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日本シリーズは甲子園に舞台を移す。阪神には地の利4点セットがある
日本シリーズは甲子園に舞台を移す。阪神には地の利4点セットがある

阪神甲子園の戦いに「DH無し、浜風、土のグラウンド、虎党球場ジャック」の“地の利”4点セット…もつれたら怖い第7戦先発不在問題

 ただ阪神には甲子園で一気に3連勝して日本一を決めるか、最低でも2勝1敗で勝ち越しておかねばならない切実な理由がある。第7戦までもつれこんだ場合の先発候補不在問題だ。
 古巣を相手に第2戦に先発した西勇が6安打4失点で4回持たずに背信のKO。第7戦には使えなくなったからだ。
 池田氏が言う。
「西勇の調子は決して悪くはなかったが、カウント負けした後に、さらにゾーンギリギリを攻めるコントロールとキレがなかった。高めのゾーンも使えていなかった。配球の割合としては15、16%しかないストレートの質が落ちていたのが理由。もし第7戦までもつれこんだ場合には、西勇は使えないでしょう。青柳がいるが、今季の状態を見ると彼も怖くて使えない。西勇が終盤に調子が良かったこともあるが、おそらく岡田監督は、甲子園で3つを確実に勝つために、西勇がダメだった場合も想定して、こういうシリーズのローテ―を組んだんだと思う。投手起用の上手い岡田監督は、すでに第7戦までいった場合のことも考えていると思うが、対するオリックスは、第7戦までいった場合、6回無失点の素晴らしいピッチングを見せた宮城が来るだろうから、阪神にとっては悩み多き問題となる」
 青柳が残っているが、池田氏が言うように今季の防御率4.57の不安定な数字を考えると、最終決戦を任せるわけにはいかないだろう。一方のオリックスは、内角球を見事にコントロールして阪神打線を牛耳った左腕エースの宮城が控える。
 阪神は第7戦の先発候補不在問題があるものの、そこまでにかたづければ済む話。5戦、6戦で詰めればいい。阪神は第4戦に才木、第5戦に大竹がスタンバイ、対するオリックスは、第4戦に山﨑福、第5戦に田嶋の先発が予想されている。
(文責・RONSPO編集部)

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