「まだ球威は戻っておらず救世主にはなれない」今季初登板も5失点で黒星の巨人の戸郷翔征に復活の兆しは見えたのか…阿部監督はローテー継続起用を示唆…「出力は出ている」の意見も
巨人の戸郷翔征(26)が4日、東京ドームでのヤクルト戦に今季初先発したが、被弾を含む6安打5失点で負け投手となった。阿部慎之助監督(47)はローテーで継続起用する考えを明かしたが、復活の兆しは見えたのか。専門家の意見は分かれている。
高卒3年目のヤクルト鈴木にプロ初本塁打許す
戸郷の今季復帰戦はほろ苦いものになった。
立ち上がりこそストレートは150キロをマーク。先頭の丸山のライトの前に落とされ、4番の内山への四球で招いた二死一、二塁のピンチにも武岡をフォークで三振に仕留めてピンチを脱した。
2回は三者凡退に抑え、リズムをつかみかけたかに見えた。だが、3回に手痛い失投があった。
先頭の並木に内野安打を許し、一死からサンタナへの死球で一死一、二塁とされ、静岡の常葉菊川高卒3年目の3番、鈴木を打席に迎え、スライダーでストライク取った後の2球目にフォークが落ちなかった。
「奥川さんがずっといいピッチングしてたのに援護がなかった」と捕手の責任を感じたいた鈴木に先制の3ランをレフトスタンドで運ばれてしまったのだ。鈴木はプロ初本塁打。
そして5回だ、二死二塁で、また鈴木に今度も初球のフォークを芯で捉えられた。レフトフェンス直撃のタイムリーツーベース。さらに続くピンチに4番の内山に今度は高めのストレートをレフト前にもっていかれた。球数が90球を越えて球速は144キロに落ちていた。
結局、5回で降板。100球を投げ、6安打5奪三振5失点で負け投手となった。スポーツ各紙の報道によると戸郷は、「結果がすべて」とコメントしたものの、阿部監督は、「立ち上がりは良くなったと思った。不用意な1球だったりそういうのを減らしていければまた勝てる」と評価し、先発が苦しい事情もあり、今後もローテーで継続起用することを示唆した。
昨季は21試合に登板して8勝9敗、防御率4.14と苦しんだ。今季はオープン戦でも結果が残せずに開幕1軍から外れた。ファームで久保巡回コーチと左足を一塁側へ引いてモーションに入るフォーム改造に取り組み、体が横振りになってボールがバラけ球威がなくなる課題の修正に着手した。ファームで5試合に投げ、4月26日のファームの中日戦で7回無失点の好投を見せたことから、先発不足となるGW9連戦の狭間に抜擢された。だが、結果は残せなかった。
阿部監督の戸郷への評価は正しいのか。5失点したものの復活の兆しは見えたのか。専門家の意見は分かれた。
日テレ系列でこの試合を解説した元広島監督の山本浩二氏は、その中継の中で「去年と全然違う。ストレートに力が戻っている」と評価。
ヤクルトやメジャーで活躍した五十嵐亮太氏も「大事な時の1球が甘くなったが試合をやっていくうちに勝負勘も戻ってくる。やるごとに良くなってくると思う。出力も出ていた。今後に期待したい」と解説していた。

