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シリア戦の前半32分に先制弾を決めたのは久保建英だ(写真・日刊スポーツ/アフロ)
シリア戦の前半32分に先制弾を決めたのは久保建英だ(写真・日刊スポーツ/アフロ)

なぜ森保Jは“中継無き”サウジ開催のW杯二次予選でシリアに5-0圧勝できたのか…先制弾の久保建英はトリックプレーも披露

 続けて先発したのは上田とDF谷口彰悟(32、アルラヤン)だけ。キーパーに鈴木彩艶(21、シントトロイデン)を起用し、最終ラインは右から菅原、谷口、冨安健洋(25、アーセナル)、伊藤を配置。ダブルボランチに遠藤と守田、2列目には右から伊東、久保、浅野が並び、1トップには上田と今シリーズのベストメンバーを送り出した。
 もちろんコンディションを考慮し、点差が開いてからは早めに選手を交代させた。たとえば上田は後半21分にFW細谷真大(22、柏レイソル)と交代。久保と冨安も同30分にMF堂安律(25、フライブルク)とDF町田浩樹(26、ユニオン・サンジロワーズ)とそれぞれ代わり、遠藤も同38分にMF田中碧(25、デュッセルドルフ)と交代した。
 そのなかでフル回転した伊東は、後半途中からは左サイドでプレー。パリ五輪世代から抜擢された細谷が同37分に決めた待望のA代表初ゴールを、右足のアウトサイドを駆使した芸術的なパスでお膳立てした。これで4アシストの大暴れだ。
 放映権料に乖離があった関係で、日本国内へ向けたテレビ中継どころかネット配信もない、異例の状況下で行われた一戦。
 森保監督は日本を発つ前に「個人的な思いを言わせていただくと、非常に残念な思いではある」とこう語りながら勝利を約束していた。
「実際にテレビ放映がなかったとしても、われわれが頑張っている姿、選手たちが頑張っている姿を想像していただいて、応援していただければと思っている」
 サッカー日本代表の公式X(旧ツイッター)が試合展開を急きょテキストで速報し、現地へ行けないファン・サポーターが中東諸国へ向けて配信されている動画をネット上で捜した一戦。そのひとつであるカタール国営放送『Alkass』には日本国内からの接続が遮断されていたが、中継映像を生配信しているYouTubeチャンネルがあり、そこへ日本人視聴者が殺到した。
 事前の約束通りに快勝で締めた森保ジャパンは、6月シリーズのエルサルバドル戦を皮切りに、国際Aマッチで8連勝と歴代最長記録に並んだ。
 その間の総得点が34、総失点が5という突出した数字とともに年内の戦いはすべて終了。来年元日に国立競技場で行われるタイ代表戦で、1月12日からカタールで開催されるアジアカップへ弾みをつける、新記録の国際Aマッチ9連勝を狙う。

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