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法廷での水原容疑者のスケッチ。高校時代はサッカー部のGK補欠だったという(AP/アフロ)
法廷での水原容疑者のスケッチ。高校時代はサッカー部のGK補欠だったという(AP/アフロ)

“金欠”のはずの水原容疑者はどうやって保釈金2万5000ドル(約380万円)を工面したのか…署名保証金を利用して“ゼロ円”で保釈

 

 

 署名保証金は、個人保証金またはPR保証金とも呼ばれ、保釈金を支払うことなく被告人を拘留から解放できるようにする保釈保証金の一種。現金を支払う代わりに被告は、法的文書に署名し、裁判所が設定した特定の条件を遵守することを約束する。被告が保釈金を用意できない場合や、法廷への出廷を確実にすることを目的とした制度だという。
 約10分間の審理中に水原容疑者は「YES」を何度か繰り返しただけだった。
 また検察官は「被害者には通知してある」とだけ語り、審理中に「大谷」という名前は一切出なかったという。
 保釈後、フリードマン弁護士と水原容疑者がメディアの取材に応じるのではないか?との話もあったが、2人とも法廷の外に用意されたマイクの前に立つことはなかった。
 フリードマン弁護士は数時間後に声明という形で進捗状況と水原容疑者の思いを伝えた。
「本日、水原氏は自発的に初出頭し政府との合意により保釈されました。彼は法的手続きに協力し続けており、彼が責任を取ることができるように、この事件をできるだけ早く解決するために政府と合意(司法取引)に達することができることを望んでいます」
 検察サイドと司法取引の交渉が進んでいることを明かした。
 銀行詐欺罪は最大で禁錮30年、もしくは罰金100万ドル(約1億5300万円)、あるいは両方が科せられる重罪。ニューヨークタイムズ紙によると、もし司法取引が成立した場合には、「6年から10年の実刑に軽減される可能性がある」という。
 そしてフリードマン弁護士は声明の中にこう記した。
「(水原氏は)大谷氏、ドジャース、メジャーリーグ、そして家族に謝罪したいと願っています。法廷で述べたように、彼はギャンブル依存症の治療を行うことを熱望しています。現時点では、これ以上のコメントはありませんが、法的手続きが進むにつれてさらにコメントをさせていただきます」
 水原容疑者は大谷らに直接謝罪することを希望しているという。
 5月9日(日本時間10日)に水原容疑者は再び出廷し罪状認否が行われる予定だ。

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