
「彼は試合中に故意にレッド&イエローカードを受け取りオンライン賭博の結果を操作していた」サッカー豪州リーグ所属のMF檀崎竜孔がスポーツ賭博の“八百長”加担の疑いで逮捕・起訴
オーストラリアAリーグのウェスタン・ユナイテッドFCに所属するMF檀崎竜孔(だんざき・りく、25)容疑者が、スポーツ賭博に関わる不正をした疑いで同国のビクトリア州警察に逮捕及び起訴されたと、地元メディアが2日までに報じた。試合中に故意にイエローカードをもらい、オンライン賭博の結果を操作する“八百長行為”に加担したと見られている。青森山田高時代に全国高校サッカー選手権で2度優勝した檀崎容疑者は、Jリーグの北海道コンサドーレ札幌やジェフ千葉などを経て、2023年7月から現在のチームでプレーしていた。
青森山田でV2に貢献しコンサドーレやジェフ千葉でプレー
耳を疑うような一報が南半球から飛び込んできた。
高校サッカー界の強豪、青森山田で全国高校サッカー選手権を2度制覇。卒業後は国内外のクラブでプレーし、現在はオーストラリアAリーグのウェスタン・ユナイテッドでプレーする檀崎容疑者が、スポーツ賭博に関わる不正を働いた疑いで、ビクトリア州警察に逮捕及び起訴されたと複数の地元メディアが報じた。
しかも、試合中に故意にイエローカードをもらい、オンライン賭博の結果を操作。事実上の八百長行為に及んでいたと見られているから悪質だ。チームが拠点を置く地元メルボルンのメディア『Herald Sun』は檀崎容疑者の一件を1面で、特ダネを意味する「EXCLUSIVE」をつけた上で、次のような大見出しで伝えた。
<JAPANESE A-LEAGUE STAR CHARGED OVER RORTING GAMES SOCCER BETTING BOMBSHELL(Aリーグに所属する日本人スター、不正賭博容疑で起訴 サッカー賭博の衝撃)>
さらに檀崎容疑者が、主審からイエローカードを提示されている試合中の写真も掲載。記事のなかでこう伝えている。
「ベッティング・スキャンダルの中心にいた、Aリーグのスター選手が明らかになった。メルボルンのウェスタン・ユナイテッドでプレーする日本人のリク・ダンザキは、賭博の汚職に関する大規模な捜査後にビクトリア州警察に起訴された2人のうちの1人となった。試合中にカードを受け取ることに対する不正行為に賭けたとして、彼は同警察のスポーツインテグリティー情報ユニットから起訴された。イエローカードが告発につながった件について、警察関係者は『疑いようのない行為』と言及している」
同メディアの一報を受けて、別の地元メディア『9NEWS』は檀崎容疑者の起訴内容に対して、さらに具体的に踏み込んでこう報じた。
「ウェスタン・ユナイテッドの選手を含む2人の男性が、Aリーグにおけるギャンブル不正行為疑惑の捜査の一環として逮捕及び起訴された。我々はリク・ダンザキが、今年4月と5月に行われたAリーグの計4試合で、賭博に関連する10もの罪で起訴された選手だと理解している。警察関係者は『彼は試合中に故意にレッドカードまたはイエローカードを受け、オンライン・ベッティングの結果を操作していた』と語った」
公式記録を振り返ると、檀崎容疑者は4月27日のシドニーFCとのAリーグ第28節の前半アディショナルタイムと、5月9日のアデレード・ユナイテッドとの同プレーオフ準々決勝の後半28分に、それぞれイエローカードをもらっている。