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テレンス・クロフォードとabc株式会社の松田元代表が合弁会社の「拳調印式」を行った
テレンス・クロフォードとabc株式会社の松田元代表が合弁会社の「拳調印式」を行った

「居眠りなんかしていない」超大物クロフォードが井上尚弥対中谷潤人戦でSNSで広まった疑惑を否定…モンスターのPFP1位は認めるも5階級制覇については「これからを見てから」と言及避ける

 プロボクシングの元3階級4団体統一王者のテレンス・クロフォード氏(38、米国)と金融サービス事業を手がけているabc株式会社との合弁会社「Crawford Production Japan(仮称)」の設立合意発表会見が14日、都内で行われた。クロフォード氏はリングサイドで観戦した5月2日に東京ドームで行われたスーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(33、大橋)と中谷潤人(28、M.T)のビッグマッチを絶賛した。

 「素晴らしいスポーツマンシップ」

 クロフォード氏は東京ドームの最前列で“世紀の一戦”を観戦した。 
 SNSでは、試合中にクロフォード氏が目をつむっていた画像が出回り、「居眠りしていた」とプチ炎上騒ぎになっていた。
 この日、その事実を確認すると、本人より先に通訳が顔をしかめたが、クロフォード氏はムッとすることなく冷静に全面否定した。
「確かに時差ボケはあったが、居眠りなんかしていない。まばたきをしていただけだ」
 まばたきをして、つぶった瞬間の画像が悪意をもって拡散されたのかもしれない。1ラウンドから12ラウンドまで緊張感が漂ったあの試合でクロフォード氏が居眠りするようなことはないだろう。
 モンスターが3-0判定で勝利したその試合に関しては「会場の雰囲気も熱気があって良かったなと感じた。入場から最後までのプロダクション(演出)、スポーツマンシップ、試合を含めてすべてが良かった」と称賛した。
 クロフォード氏は多くを語らなかったが、井上と中谷の2人は互いに紙一重のディフェンスで相手のカウンターブローを外してニヤッと笑うシーンがあった。11ラウンドに井上が右のショートアッパーで中谷の左目に眼窩底骨折を負わせると、それ以上の追撃の手を緩めた。一夜明け会見では「(追撃を抑えたのは)少しありましたね。自分の中でも本当にこのまま叩きのめそうという気持ちが100%ではなかった。 ちょっと複雑な感情で(それは)初めてでしたね」との正直な心境を明かしている。武士道にも通じるフェアプレー精神。クロフォード氏の感じた「スポーツマンシップ」にあふれた名勝負だった。
 そして、この中谷戦後に、井上はヘビー級の3団体統一王者であるオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)を抜き、リング誌のパウンドフォー・パウンド・ランキングの1位に返り咲いた。
 実は、前回に井上が1位になったのは、2024年5月にルイス・ネリ(メキシコ)を倒した後。一方のクロフォード氏は、2023年7月にエロール・スペンス・ジュニア(米国)のウエルター級の4団体統一戦があり、クロフォード氏が、スペンスを9ラウンドにTKOで倒して1位となった。その後、長らくクロフォード氏がその座に君臨した。
「グレートだ。彼はそれに値する選手だ」
 元パウント・フォー・パウンド1位としてモンスターを認めた。
 2位に落ちたウシクが5月23日(現地時刻)にエジプトでリコ・ヴァーホーベン(オランダ)とWBC世界ヘビー級王座の防衛戦を行うが、ヴァーホーベンは元キックボクサーの色物。よほどインパクトのある勝ち方をしない限り、井上が1位をキープすると考えられている。

 

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