
大谷が45号を放った後にヤジを飛ばしていたファンに握手を求めた(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
え!そんなことして大丈夫?ダメ押し45号の大谷翔平がなんとベンチ前でヤジを飛ばすパドレスファンに握手を求める驚愕行動…「呆気に取られて縮こまる」
実は1回には不穏な空気が流れていた。
今季13勝のニック・ピベッタの立ち上がりに先頭の大谷が四球を選び、無死満塁とチャンスを広げると、テオスカー・ヘルナンデスの打球がバックスクリーンの右へと舞い上がった。ヘルナンデスは手応え十分のアクション。実際、打球は明らかにフェンスを越えていたが、パドレスのセンター、ラモン・ロレアノがジャンプ一番、グラブを伸ばしてキャッチしたのだ。先制の犠飛にはなったが、スーパープレーで、グランドスラムが幻に終わった。
レギュラーシーズン最後のパドレス戦は激闘の様相を見せる。先発の山本由伸は3回一死一塁から9番打者のエリアス・ディアスへの捕手のサインに3回クビを振って選択したスプリットが高めに甘く抜けて逆転2ランを浴びた。しかし、6回にフレディ・フリーマンが、17号ソロをライトスタンドに叩き込み2-2の同点に追いつく。
そして勝負を決めたのが7回だ。
無死一、二塁からミゲル・ロハスがセンターフライに倒れ、走者を進めることができなかったが、マスクをかぶった9番打者のダルトン・ラッシングがストライクを先行されながらもフルカウントまで粘り、甘いスライダーをライトスタンドへ運ぶ勝ち越しの3号3ランを放った。
「簡単に2ストライクを取られたが、焦らず打てるストライクを待った。いいフィーリングだった」
ラッシングは沈滞ムードを吹き飛ばす一発をこう振り返った。
さらにフリーマンの2打席連続の18号2ランも飛び出して7-2とリードを広げ、9回に大谷がトドメを刺したのである。
レギュラーシーズンでのパドレス戦は、これで終わったため、残り31試合で、ドジャースにマジック「31」が点灯した。
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