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伊東純也の決勝ゴールでスコットランドを撃破した(写真・ロイター/アフロ)
伊東純也の決勝ゴールでスコットランドを撃破した(写真・ロイター/アフロ)

「日本がスコットランドの”W杯熱”を醒めさせた」前半”Bチーム”の日本にホームで敗れた地元メディアが嘆く

 ファン・サポーターを熱狂させ、涙させた伝説のデンマーク戦から初めてとなる代表戦で日本を迎えた。過去の対戦成績はスコットランドの2分け1敗。いずれも敵地・日本で行われた国際親善試合でゴールすら奪えていなかった。
 2009年以来、17年ぶりの対戦で今度こそ、の思いは前半開始早々の8分にため息へと変わる。ナポリで活躍するMFスコット・マクトミネイが至近距離から放った左足ボレーを鈴木彩艶(パルマ)がスーパーセーブ。こぼれ球も右ポストに弾かれ、ホームで先制点を奪って波に乗る絶好のチャンスを逃してしまった。
 英国紙『The Daily Telegraph』のスコットランド版は、ボール支配率、シュート総数、枠内シュート数などのスタッツですべて日本の後塵を拝して敗れた一戦を「日本がスコットランドのW杯熱を醒めさせた」と悲観的に伝えた。
「スティーヴ・クラーク監督に率いられる選手たちは、劇的な勝利でファン・サポーターを熱狂させたデンマーク戦以来となるハムデン・パークへの帰還を果たしたが、スタジアムの雰囲気は昨年11月よりもはるかに落ち着いたままで、やや盛り上がりに欠ける90分間となってしまった。決して大きな音量ではなかったが、日本に対して4戦未勝利が決まった直後には、スタンドからブーイングが浴びせられていた」
 同じくW杯イヤーの初戦に臨んだ日本の森保一監督は、代表歴が浅い選手たちを先発として送り出してきた。キャプテンのMF遠藤航(リバプール)が怪我で選外となり、今回のチームキャプテンに指名されたMF堂安律(アイントラハト・フランクフルト)もベンチスタート。両国の話し合いで交代枠が11人となった一戦で、最終的にキーパー鈴木を除く10人を交代させ、連携が増した陣容で決勝点をもぎ取った。
 スコットランドの地元紙『The Herald』も厳しい論調を展開している。
「28年ぶりのW杯本大会出場を決めたデンマーク戦という忘れがたい夜に見られたような激しさやドラマを含めて、注目すべき要素はすべて消え去り、期待外れの試合から記憶に残るものはほとんどなく、週明けにはすぐに忘れ去られるだろう」
 その上で同紙は救われた点として、左ウイングバックで先発して後半17分までプレーし、ゲームキャプテンも任されたスコットランドの名門セルティックに所属する前田大然の存在を、皮肉を込めながら次のように伝えている。
「余談かもしれないが、キャプテンを務めた前田が、今シーズンのセルティックでの不調ぶりをこの試合に持ち込んでくれたのはスコットランドにとって幸いだった。彼はいくつかの好機を逃し、絶好のポジションからチームメイトにパスを出す好機も幾度か見送っている。そうでなければ、スコットランドにとってはさらに厳しい結果となり、今後へ向けた士気により大きな打撃を与えていたかもしれない」
 W杯本大会に臨むメンバー発表前で最後のシリーズを勝利で発進した森保ジャパンはすぐにロンドンへ移動。31日(日本時間1日)に聖地ウェンブリー・スタジアムで、最新のFIFAランキングで4位につける強豪で、過去の対戦成績で1分け2敗と一度も勝てていないイングランド代表と16年ぶりに対戦する。

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