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FA杯準々決勝でリバプールの遠藤航はフル出場を果たすがマンチェスターユナイテッドに延長戦の末、3-4で敗れた(写真:PA Images/アフロ)
FA杯準々決勝でリバプールの遠藤航はフル出場を果たすがマンチェスターユナイテッドに延長戦の末、3-4で敗れた(写真:PA Images/アフロ)

「守備的MFが活躍する試合ではなかった」リバプール遠藤航がフル出場もマンUに延長末3-4でFA杯敗退…現地メディアは辛めの採点

  イングランドのFAカップ準々決勝が17日(日本時間18日)に行われ、日本代表のキャプテン、遠藤航(31)が所属するリバプールが敵地でマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、延長戦の末に3-4で敗れた。中盤の底で先発フル出場した遠藤は1点を追う前半37分、自ら発動させたショートカウンターからゴールネット揺らすも、味方のオフサイドで幻と化した。PK戦突入寸前の延長後半16分に喫した決勝点に絡むなど、FAカップデビューとなった遠藤にとってほろ苦い結果となった。

 幻のゴールも

 PK戦突入の気配が漂ってきた延長戦の終了間際に悪夢が待っていた。
 リバプールの左CKがはね返された直後。セカンドボールを拾おうと落下点に入った遠藤が、反対側から詰めてきた味方のFWハーベイ・エリオット(20)と衝突しかける。とっさに遠藤がよけたが、慌てたエリオットもボールコントロールを誤った。
 すかさずボールを奪ったマンUのFWアレハンドロ・ガルナチョ(19)が、自陣のペナルティーエリア付近から乾坤一擲のカウンターを発動させる。長い距離をドリブルで疾走し、最後は左側を追走してきたMFアマド・ディアロ(21)へパス。そのままペナルティーエリア内へ侵入したコートジボワール代表のホープが、利き足の左足を振り抜いた。
 ボールがゴール右隅へ吸い込まれて、マンUが4-3と勝ち越した瞬間、時計の針は延長後半16分に突入した直後だった。遠藤も必死に戻ったが、前方を走る2人に届かない。途中から雨が降り出した死闘の幕切れを後方から見つめるしかなかった。
 プレミアリーグ勢が3回戦から登場したFAカップ。4試合目となった準々決勝で、遠藤は初めて150年以上の歴史を持つ世界最古のカップ戦の舞台に立った。マンUに先制されて迎えた前半37分。日本代表のキャプテンがまばゆい輝きを放ちかけた。
 敵陣右サイドで相手ボールをインターセプト。そのままショートカウンターを仕掛け、右サイドにいたエジプト代表FWモハメド・サラー(31)へパス。自身はペナルティーエリア内へ侵入しながら、サラーに対して右手でパスを要求する仕草を見せた。
 そして、以心伝心でサラーがマイナス方向へパスを送る。落ち着き払った遠藤は右足のインサイドキックで確実にボールをヒット。ゴール左隅を狙った一撃にマンUの守護神、カメルーン代表のアンドレ・オナナ(27)は一歩も動けなかった。
 雄叫びをあげた遠藤が珍しく感情を爆発させる。しかし、副審がフラッグを上げてオフサイドを告げている。すぐにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入したが、遠藤のパスを受けたサラーの上半身がほんのわずかながらオフサイドラインを越えていたと確認された。判定は覆らず、歓喜の一撃は幻のゴールと化した。
 試合を速報で伝えていた1821年創刊のイギリスの大手紙『Guardian』は、遠藤が救世主になりかけたシーンを次のように伝えている。
「遠藤が華麗なフィニッシュでネットを揺らしたが、副審はサラーがオフサイドポジションにいたとしてフラッグを上げた。遠藤のゴールは認められなかったが、VARは同意しないかも……いや、われわれはこの考えを取り下げなければいけない。副審は的確な判定を下していた。サラーの胸がオフサイドラインを越えていた」
 もっとも、この場面が敵地オールド・トラッフォードで戦うリバプールに勇気を与えたのか。前半44分にアルゼンチン代表MFアレクシス・マクアリスター(25)が、アディショナルタイムの47分にはサラーが連続ゴール。逆転に成功して後半を迎えた。

 

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