井上尚弥の“引退プラン”「あと何試合やるの?もうぼちぼち辞めていい。伝説のままいい時にすぱっと」“名参謀”真吾トレーナーが語る…来年1月か2月のバム戦から残り最大で5試合か
ではその伝説のまま引退するタイミングはどこなのか。
井上は来年1月か2月に名古屋のIGアリーナで開催予定の「リヤドシーズン」の日本大会でバムと対戦する計画が練られている。
その次のターゲットはフェザー級。
前出の「news zero」で井上は挑戦のタイミングを「フェザー級で戦える体が作れた時」と定めた。
真吾トレーナーは「中谷選手はかなり体が大きくなっていた。そこから考えるとフェザー級でも通用するとは思うんです」と言い、こう続けた。
「相手を見てみないとわかりませんがフェザー級でもポイントアウトなら負けない。でも尚弥ファンがそこを望んでいないから難しいところ。やはりKOを求められますからね。フェザー級のチャンピオンに誰がいるか詳しくは知りませんが、弱いチャンピオンなんていませんよ」
井上は昨年9月のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦、年末のサウジでのアラン・ピカソ(メキシコ)戦、そして今回の中谷戦と3試合続けてKO決着はできなかった。フェザー級に上がれば、体格差という階級の壁が立ちふさがり、KO決着はさらに難しくなる。
真吾トレーナーは、こうも続けた。
「選手として下り気味になって終えるより、いい時に惜しまれつつ辞めた方がいいんです。もうそれだけのものを全部やってきましたよ」
元6階級制覇王者の”レジェンド”マニー・パッキャオ(フィリピン)でさえ、階級が、5階級目のウエルター級、6階級目のスーパーウエルター級と上がる度にKO率はガクンと落ちた。
日本人初の5階級制覇を果たした時が引退のタイミングなのか、それともそこから井上の引退カウントダウンが始まるのか。
真吾トレーナーは「フェザー級で4団体を統一できれば、3階級での4団体統一ですよね。やばいことになりますね」とも話した。
井上の終着点は東京ドームに来場したテレンス・クロフォード(米国)しか過去に成し遂げたことのない、3階級4団体統一を果たした時なのかもしれない。現在はまだフェザー級に統一王者がいないため、現状では来年1月か2月にバムを倒した後に4試合が必要になる。
35歳、2028年での引退を表明している井上の引退プランにスケジュール的にはピタリとあてはまる。もしフェザー級で最強とされるWBO王者のラファエル・エスピノサ(メキシコ)あたりが統一王者となっていれば、試合数は減少する。いずれにしろ我々が目撃できるモンスターの残り試合は、4試合か、3試合だ。
そしてもしそこで中谷が先にフェザー級のどこかのベルトを手にしていれば、中谷との再戦が引退試合になる可能性もあるだろう。
中谷がスーパーバンタム級、フェザー級、スーパーフェザー級までの世界王者になれる可能性があると認めている大橋会長も「フェザー級での再戦?面白いんじゃないか」と否定しなかった。
ここからのモンスターの戦いを目に焼き付けておかねばならない。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

