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平本が皇治を圧倒するもKO決着はできなかった(写真・RIZIN FF)
平本が皇治を圧倒するもKO決着はできなかった(写真・RIZIN FF)

なぜ平本蓮の「RIZIN.53」復帰戦は「絶対に井上(尚弥対中谷潤人の方)が面白かった。比べたら怒られる」と皇治が自虐する”塩試合”に終わったか…9.10京セラドーム相手には久保優太を指名

 総合格闘技イベント「RIZIN.53」が10日、神戸のGLION ARENA KOBEに1万人以上のファンを集めて行われ、セミファイルの平本蓮(27、剛毅會)と皇治(37、TEAMONE)の”ボクシングマッチ”は3ラウンドを戦い決着がつかずエキシビションマッチで判定がなかったため引き分けとなった。11㌔差がありながら打撃戦を回避してKO決着のできなかった平本は9月10日の京セラドーム大阪での「超RIZIN.5」のMMA復帰戦に向けて怪我を負いたくなかったと説明。リング上でその対戦相手に久保優太(38、PURGE TOKYO/BRAVE)を指名し、榊原信行CEO(62)も実現を明言した。

 「公開練習。怪我を負わなくてよかった」

 1年10か月ぶりのリング復帰で平本蓮はリスクを冒さなかった。
 見せ場といえば最終ラウンドのワンシーンだけ。サウスポーから右構えにスイッチして、距離を詰めショートの右を合わせると皇治はよろけて鼻血を出した。だがフィニッシュまでは持っていけなかった。
「フィニッシュまでいけたかなと思ったがいかなかった」
 それが平本の回想。
 結局、”倒れない男”の皇治を11キロのハンデをもらいながら倒すことができず、判定決着のないRIZINスタンディングバウト特別ルールのエキシビションだったためドロー。もし判定があれば誰も文句のつけようのない平本の3-0判定勝利だったが、エキシであることを考慮するとエキサイトのない”塩試合”だった。
 リング上で、平本は先日、東京を共に練り歩きサウナで一緒に汗まで流したプロボクシングの元3階級4団体統一王者、テレンス・クロフォード(米国)が、昨年9月にメキシコのスーパースターであるサウル“カネロ”アルバレスをアウトボクシングで封じた試合を意識したことを伝えた上で、「ちょっとつまんなくてすみません。本番は9月なんで、そこで全部の本気を見せたい」と謝罪した。
 平本は、打撃戦を回避して左のカウンター狙いに徹した。中間距離から皇治が前に出てくると、そこへ左ストレート叩き込む。だが、リターンも追撃もせずバックステップ。皇治のプレスが弱まるとアッパーやボデイを放ちヒットさせたが、打ち合いには応じない。
 皇治陣営でチーフセコンドを務めたプロボクシングの元日本スーパーライト級王者でYoutuberとして人気の細川バレンタイン氏は「サウスポーで来たことが意外だった」という。
 平本が右肩の手術でブランクを作ったため、その痛めた方の肩を前に出してパンチの被弾だけでなく体がぶつかる危険性のある左構えを回避し、左肩が前のオーソドックススタイルで来ると読んでいたのだ。 
 平本は「まだ80%」と試合後に話したが、そのサウスポースタイルを取れたことが平本の復活を示す何よりの証拠だったのかもしれない。
 おそらくバレンタイン氏は、1ラウンドを終え”カウンター封じ”にフェイントを入れることと、ガードを固めて突っ込むことを指示したのだろう。皇治はその指示通りに動きインファイトに持ちこもうとするが、平本の手数が多くて、逆に皇治の手が止まり、時折、振り回すフックも平本に綺麗に見切られた。
 バレンタイン氏は「指示通りに動いてくれたんだけどね、もっとぐちゃぐちゃの展開に持っていきたかった」と悔やんでいた。
 皇治も「警戒しすぎた。もっと倒すか倒されるかの打ち合いをしたかったが、クロフォード(スタイル)で来たので噛み合わなかった」と不満顔。ただ、あのカネロ戦は下の階級から上がってきたクロフォードが2階級上のスーパーミドル級のカネロ対策にとった戦略で、逆に11㌔差のある平本が取るべき戦略ではなかった。まして判定決着はないのだ。”塩試合”と批判されても無理はない。

 

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