宇野昌磨と本田真凜のアイスダンスでの2030年仏五輪挑戦は成功するのか…「どれだけ難しいかがわかっているからこそ…」
2024年10月ごろから、宇野はアイスショーのプロデュース、本田は化粧品ブランドの立ち上げなど多忙を極めた中で、トレーニングを積み重ねてきた。本田が「お互いの体の使い方の癖やスピード感、リズムの取り方をまずは合わせるなど、本当に基礎中の基礎から息を合わせてきました」と振り返るように、約1年半もの時間をかけてきた結果として、この日のアイスダンスチーム結成公表を迎えた。
五輪シーズンが終わった直後に公表した理由を、宇野はこう明かす。
「オリンピックを経験した身として、(目指すのが)どれだけ難しいかがわかっているからこそ、次の2030年を(時間をかけて)目指すことにしました」
日本のアイスダンスは、現時点で世界に対して苦戦を強いられている。
ミラノ・コルティナ冬季五輪の個人種目で、日本のアイスダンスは2002年のソルトレークシティ大会以来、6大会ぶりに出場を逃している。昨年の全日本選手権を制した吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)の「うたまさ」が団体戦のみに出場したが、リズムダンスは10組中で8位、フリーは5組中で5位だった。
少しずつ力をつけているが、世界の壁は厚い。それでも宇野が言う。
「シングルとは大きく違って、毎日のように新しいプログラムを作り続けるように更新していく。曲を伸ばしたり、切ったり、要素を男女で入れ替えたり、技を変えたりする中で、少しずつではあるけど形になってきた。競技会でお見せするのが楽しみです」
愛称の「しょまりん」は本田の妹、望結(みゆ)が2人をまとめて呼ぶときに命名したという。今後に関して、宇野は「コーチに関してはたくさん話が進んでいますが、明確になった上でしっかりとした発表ができれば」と語るにとどめた。秋に幕を開ける新シーズンで、全日本選手権へつながる国内競技会で注目のデビューを果たす予定だ。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

