「何を信じれば?」ノルウェー「ワイヤーにボールが当たった」疑惑に新展開…英BBCの3Dグラフィック映像が示す“証拠”がSNSで拡散し騒動に…FIFAは再度否定「カメラは揺れていない」
だが、FIFAは、ボールに内蔵されているセンサーが感知していなかった音波グラフのデータを公開して「ボールがワイヤーに当たり、ボールの軌道を変えたという証拠は存在しなかった」という声明を発表している。
それだけに前出のヴェラン氏は「何かが起きたことを示しているテクノロジーがある一方で、別のテクノロジー(FIFA)は何も起きていないと言っている。いったい何を信じればいいのか」との疑問を呈した。
ノルウェー公共放送局「NRK」は、ソルバッケン監督が、敗戦からの一夜明け会見で、改めてこの問題に触れたコメントをこう伝えている。
「ボールはワイヤーに当たり、そのまま真下へ落ちた。議論の余地はない。FIFAはそれを認めるべきだった。こんなことは滅多に起きるものではない。主審が試合中に見逃したことは十分理解できるし、VARルームでも、時間をかけてボールの軌道を詳しく確認しない限り、判断するのは不可能だっただろう。」
そしてこう続けた。
「あの場面を一番よく見ていたのはエリアン(・ニーラン)だ。私はリアルタイムでは見えなかったが、ベンチにいた周囲の全員が同じことを言っていた。それでも、今となってはどうすることもできない。そういうことだ」
FIFAは、このSNSで新たに騒動となったBBCの3Dグラフィックの映像に関して、ノルウェーの「TV 2」の取材を受けて、こう説明をしている
「BBCの3Dグラフィックは、光学式トラッキングデータを基に作成されたものであり、ボール内蔵センサーのデータや、ピッチのキャリブレーションデータにはアクセスしていません。つまり、特にボールが空中にある場面では、FIFAが使用している技術ほど正確ではありません」
またFIFAはドイツのスポーツメディア「sportschau.de」への声明では、「問題となっているカメラの映像には、カメラが揺れたり動いたりしていないことが明確に映っている」とも主張し、必死にこの問題の“火消し”に回った。
ノルウェーを破ったイングランドは15日(日本時間16日)の準決勝でアルゼンチンと対戦する。もう時間は元に戻らないが、ノルウェーの監督、選手、そしてサポーターのやるせない思いは、まだ収まっていない。

