「真夜中の電話が怖い」拳四朗は“階級の壁”を乗り越え3階級制覇を果たせるのか…「2回続けて負けられない。絶対に勝つ」
拳四朗は勝てるのか。
問題は階級の壁だ。
加藤トレーナーは減量苦から解消されたプラス面を強調する。
「フライまでは体が小さくなる時期があったが、それがない。動き、キレが落ちずに最後まで走り切れた」
拳四朗も「不安はない。やってみないとわからないけど、1ラウンドでだいたいわかるんじゃないですか」と楽観的だ。
加藤トレーナーも“階級の壁”論争にこんな結論を出す。
「フィジカルで勝負するパワータイプのボクサーには階級の壁っていうのが出てくるかもしれませんが、拳四朗はそういうタイプじゃないですからね。もし感じるとすれば、相手の耐久力です。例えば、こちらが与えるダメージの違いで、相手のリターンのタイミングやパンチの質が違ってきて、そこにズレが生じるかもしれない。階級の壁があるとすればそこなんです。それも想定した上で準備をしてきました。1、2ラウンドの序盤で対応するしかない。ジャブにしてもそう。身長は、168と発表されているほどはないが、手は長いんでね。それも1、2ラウンドで対応していけると思っています」
その対応力は世界戦を18戦も経験している拳四朗の得意とする分野だろう。
拳四朗が3階級制覇を達成すれば、この階級は一気に動きだす。
世界選手権金メダリストの坪井智也(帝拳)、拳四朗と統一戦を戦った元WBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、同じく拳四朗に敗れている現IBF世界フライ級王者の矢吹正道(緑)らが、この階級での王座を狙っている。
「日本人がどんどん(世界王者を)獲っていく可能性があるので、そこで盛り上がる可能性はすごく高い。と思います。そこに僕も混ざれれば、もう一回盛り上がって、すごく面白い試合ができるんじゃないかな」
3階級制覇の向こう側には新たな夢がある。だから負けられないのだ。

