もう2回に代打「動いた」橋上監督代行と7回に左対左で戸柱そのまま「動かなかった」相川監督の“采配の違い”がなぜ勝敗を分けた?巨人が横浜DeNAに連敗でCS敗退…「それが勢いの正体」
セ・リーグのクライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦が11日、東京ドームで行われ、巨人が1-4で横浜DeNAに完敗して連敗でファイナルステージに進めなかった。橋上秀樹監督代行(60)は2回に先発の竹丸和幸(24)に代打を送る勝負手を打ったが不発。一方の相川亮二監督(50)は7回に左対左でも戸柱恭孝(36)に代打を送らず貴重なタイムリーにつながった。現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は「それが開幕前に議論のあった勢いの差であり、シーズン途中から監督代行をした指導の限界」と指摘した。
異様なブーイングを浴びる
東京ドームで異様な光景が広がった。
負けたら終わりの第2戦で横浜DeNAに1-4で完敗した橋上監督代行以下、巨人ナインが一、二塁間のラインに整列して頭を下げると一部のファンからブーイングが吹き荒れたのだ。今季終了の挨拶も兼ねた一種のセレモニーで拍手の代わりにブーイングが飛ぶのは異例だ。だがファンの激怒も納得いくほど不甲斐ない敗戦だった。
竹丸が立ち上がりに第1戦の9回に決勝アーチを許した度会に先頭打者アーチを許した。前日から2打席連続アーチだ。さらに牧にも左中間を真っ二つに割られ、筒香、エンカーナシオンを連続三振に仕留めるも、佐野にライト前にタイムリーを打たれた。
いきなり2点のハンデを背負うことになり、その裏、先頭の吉川が右中間二塁打で出塁するものの、2番の松本が進塁打も打てず、泉口が逆方向へのヒットでつなぐも、ダルベックに代わって4番に入った大城が併殺打に終わった。
そして2回に橋上監督代行が勝負手に出る。
「とにかく追いかけるしかなかった」
二死二塁で8番のリチャードが申告敬遠されると竹丸に代えて代打佐々木を送ったのだ。だが、佐々木はフルカウントから石田が投じた見送ればボールのシンカーに手を出して空振りの三振。橋上監督代行の勝負手は不発に終わった。
4回に6番に下げたダルベックに一発が飛び出して1点差とすると、さらに5回一死一塁で、松本の打席でカウント1-0からの2球目にエンドランを仕掛けた。しかし、松本はバットに当てることができず吉川も二塁でアウトになった。
この日、マスクをかぶった戸柱の肩は横浜DeNAのウィークポイントだったが、そこをつけなかった。松本は3回にも無死一塁でファーストファウルフライに倒れ、2番打者の役目をまったく果たすことができなかった。目立たぬ凡退ではあるがチームのブレーキとなった。
3点差をつけられた8回にはシーズン終盤に横浜DeNAの勝利方程式に定着した元阪神の浜地から泉口、大城が連続四球を選び、二死二、三塁の反撃機を作り、代打・坂本がコールされるも初球を打ち上げてレフトフライ。9回は守護神レイノルズの前にダルベック、中山、リチャードが三者連続三振。しかも、この日のゲームを象徴するかのように三人全員が最後に見送ればボールの球を振らされていた。
一方の横浜DeNAは「動いた」橋上監督代行の采配とは対照的に「動かなかった」。追加点の欲しい横浜DeNAは7回に巨人の4番手、田中瑛から先頭の佐野がレフト線への二塁打で出塁すると蝦名には手堅くバントで送らせた。
一死三塁で、成瀬には代打を送らず、そのまま打たせて三振に倒れた。戸柱を迎えた巨人は、田中から左腕の森田にスイッチした。だが、相川監督は戸柱をそのまま打席に立たせ、三遊間にしぶとく貴重なタイムリーを弾き返したのである。
相川監督は、試合後、「代打の可能性もあるが、あそこは戸柱に任せた。泥臭く打ってくれた」と説明した。
またお立ち台に指名された戸柱は、「僕がヒーローでいいのかな。すみません。ヒーローと思っていなかったので、全然考えられない、全然、喋れません」と何度も繰り返した。
8回には「積極的にいこうと考えていた」という牧に2試合連続の一発が飛び出して、それがダメ押し点となった。

