もう2回に代打「動いた」橋上監督代行と7回に左対左で戸柱そのまま「動かなかった」相川監督の“采配の違い”がなぜ勝敗を分けた?巨人が横浜DeNAに連敗でCS敗退…「それが勢いの正体」
采配の違いが明暗を分けた一戦を現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は、こう分析した。
「勢いについて開幕前に議論となったが、勢いのあるチームは何もしなくていい、勢いのないチームは何かを仕掛けねばならないという短期決戦の不文律がそのまま結果となって出た。巨人は2番の松本が3度進塁打を打てなかったことが響いた。3打席目は、エンドランだったが、任せてできないのであれば、もっとサインで縛ってもよかったのではないか」
CS開幕前に「勢い」の言葉を巡って橋上監督代行と相川監督の間でひと悶着があった。横浜DeNAは8月以降に32勝18敗と勢いに乗っていた。
「動かなくても勝てる」…それがまさに勢いの正体だった。
「また巨人はことごとく追い込まれてからボール球を振らされた。これはシーズン中からずっと見られていた傾向。意識の問題で徹底して指導できていなかったことの裏返しだ。キャンプからではなくシーズン途中から指揮を執ることになった橋上監督代行の限界だったのかもしれない」と前出の評論家。
中継局のレポートによると、試合後、橋上監督代行は、「私自身のかじ取りがうまくいかなかった。それに尽きる」と反省の弁を述べ、緊急ミーティングを開き、選手へ感謝の思いを伝えたという。
橋上監督代行は今季限りで退任。次期監督はOBを中心に人選される。再建へのインパクトを求めるなら松井秀喜氏だが、現実路線でいけば、2016年から3年間、監督を務めた高橋由伸氏の返り咲きなのだろう。
だが、同評論家は「来季は誰が監督をやっても大型補強をしなければ厳しいかも」との見解を明かした。
「とにかく巨人の課題は、130通りも組み替えねばならなかった打線。橋上監督代行が、積極的に若手を使ったが、レギュラーに迫ったのは浦田くらいでメジャーに移籍した岡本和真の後を受けて4番を打つ素材が見つかっていない。この戦力でよく戦ったと言えるが、来季は4番打者、そしてローテーにもう1枚軸になる投手をFAか、外国人で補強しない限り、優勝を争う戦力にはならないだろう」
今オフのFAで主軸を任せられるような打者は広島の坂倉くらいしかいない。中日の上林もいるが、役不足だろう。投手では広島の床田、森下の2人。果たして巨人は新監督に誰を選び、大型補強にどれだけ腰を据えて乗り出すのだろうか。

