八村塁「素晴らしかった。日本でプレーできて凄く嬉しい」NBAスターが桶谷ジャパンにフィットして30得点の大暴れ…来年W杯、2028年ロス五輪での継続プレーを「もちろん」と約束!
バスケットボールの男子W杯最終予選第2戦が31日にトヨタアリーナ東京で行われ、日本代表(世界ランキング22位)が123-70でカタール代表(同76位)に圧勝し、サウジアラビア代表との初戦に続いて連勝発進した。エースの八村塁(28、クリッパーズ)が両チームを通じて最多の30得点をマーク。今夏に約2年ぶりに代表へ復帰し、NBA仕込みの圧倒的な存在感を放っている八村は、来夏のW杯カタール大会、2年後のロサンゼルス五輪と引き続き代表でプレーする可能性はあるのかと問われると「もちろんです」と即答した。
第3Qに起きた想定外のトラブル
日本の圧倒的な強さが想定外の事態を招いた。
第3クオーター(Q)の残り6分12秒。カタールのキャプテン、ムスタファ・スダがジャンプしてパスを受けた際に右膝が西田優大(三河)の顔面にヒット。テクニカルファウルを宣告され、5つ目のファウルで退場になった直後だった。
判定に納得がいかなかったのか。執拗に抗議したカタールのハカン・デミル・ヘッドコーチ(HC)にもテクニカルファウルが宣告される。第1QにもテクニカルファウルをもらっていたデミルHCも退場となったが、コートを去ろうとしない。退場を促すオフィシャルにペットボトルの水をかけるような行為を見せた同HCへ、スタンドを埋めた日本人ファンから痛烈なブーイングが浴びせられた。
この時点で66-37だったスコアは、最終的には123-70にまで開いた。両チームを通じて最多となる30得点をあげた八村を筆頭に、ロースターに名を連ねた12人全員が得点をマークする圧勝劇で9153人の観客を熱狂させた。
コロナ禍で無観客開催された2021年の東京五輪以来約5年ぶり、観客の前では約8年ぶりに日本国内での公式戦でプレーした八村は、敵地で快勝したサウジアラビアとの初戦に続く100点ゲームにフラッシュインタビューで声を弾ませた。
「素晴らしかったですね。僕としても久しぶりに日本でプレーしてすごくうれしかったですし、またみなさんの前で試合をして勝てて本当に良かったと思っています」
第2Qの終盤にはメモリアルなシーンが生まれた。
齋藤拓実(名古屋)に代わって河村勇輝(クリッパーズ)がコート上に戻った残り28秒から八村、体調不良を乗り越えてカタール戦で復帰した渡邊雄太(千葉)と、3人のNBA経験者が史上初めてコート上でそろい踏みを果たした。
共演しただけではない。司令塔の河村がボールをキープする間に、渡邊が左サイドから右サイド、そして中央とスピーディーに動いた効果で右サイドにスペースが生まれる。そこへあうんの呼吸で入り込んだ八村へすかさず河村がパス。前半を53-34で折り返し、流れを後半へつなげる八村の2ポイントシュートが決まった。
前半だけで19得点を決め、得意の3ポイントシュートに至っては5本すべてを成功させた八村へ、フラッシュインタビューでは「来年のW杯、その先のロサンゼルス五輪と日本代表でプレーする八村選手を期待してもいいでしょうか」と質問が飛んだ。
2024年のパリ五輪後に当時のトム・ホーバスHCと対立。代表活動を一時停止し、今年2月に就任した桶谷大ヘッドコーチに率いられる代表へ、8月の韓国代表との国際強化試合から復帰した八村は、笑顔を浮かべて即答している。
「もちろんです!」
グリズリーズやラプターズなどNBAで通算6シーズンに渡ってプレー。八村とともに日本代表をけん引し、2024年7月にBリーグの千葉へ移籍した31歳の渡邊も、八村がパリ五輪以来の復帰を果たしたチームの現状に声を弾ませた。
「プレーしていて本当にめちゃくちゃ楽しい。やはりバスケットとはこうあるべきだと思うし、強いチームとはこのようなチームだと思っている。この良い環境というか、良い雰囲気を継続していきたいと思います」

