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8ラウンドのロングスパーを行った井上尚弥とゴンサレス(大橋ジム提供)

井上尚弥が5.6東京ドームでのネリ戦に向けてスパーリング

プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が25日、大橋ジムで、WBA世界スーパーバンタム級11位ケビン・ゴンサレス(メキシコ)と8ラウンドのスパーリングを行った。井上は5月6日に東京ドームで、元2階級制覇王者の“悪童”ルイス・ネリ(メキシコ)と防衛戦を行うが、それに向けてのトレーニング。ゴンサレスは、ネリと同じくサウスポーで27戦26勝(13KO)1敗の強豪で、昨年12月に、井上の次のターゲットであるムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)とWBA挑戦者決定戦で対戦して8回TKO負けしている。ゴンサレスは3月17日に来日、また元WBCユース・フェザー級王者で、14勝(10KO)無敗のジョナタン・ロペス(米国)も同日に来日して、4月中旬まで井上のスパーパートナーを務める予定だ。スパー後に井上は、「一昨年のバトラー戦からからラウンド数は多くしている。その延長線上として継続している。もともとの腰痛などの故障も少なくなったので長いラウンドをやっている」と説明。通常8ラウンドのスパーをする際には、パートナーは途中で交代するが、この日は1人だけと長いラウンドを消化した。

その狙いをこう語った。

「感覚的にペースをどちらがどう握っているかが分かりやすくなる。2人で8ラウンドを消化する時はスタミナと集中力を意識するのが目的。1人で8ラウンドを消化する時は、各ラウンドで相手とのバランス、組み立て方、同じように疲労をためた中での駆け引きを意識するのが目的になる」
ただ「2人ともネリには似ていない。ただタイプの違う2選手に対して、自分のボクシングの幅を広げていけば、絶対にネリに当てはめることができる」という。
そして現時点の不安は「ないですね」と断言。「調子良く仕上がっています。万全と言える」と続けた

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