「問題は報復合戦ではなく森下翔太の全力疾走を怠り“野球を舐めた”走塁だ」阪神が両軍3死球の“緊迫”巨人戦に敗れて首位陥落…伝統TG戦で見えた虎の死角とは?
伝統の一戦が25日、甲子園で行われ阪神が1-5で巨人に完敗して首位から転落した。阪神の佐藤輝明(27)が2年ぶりに死球を受けると巨人の大城卓三(33)が2死球の“報復”を受けた。評論家の一人が指摘したのは森下翔太(25)の8回の走塁。ショートゴロで全力疾走を怠っていた。
8回のショートゴロで全力疾走を怠る
甲子園が不穏な空気に包まれた。
3回だ。一死一塁で竹丸が初球に投じた内角へのストレートが打ちにきた佐藤の左肘を直撃した。大城は内角に構えていた。巨人はこのシリーズで積極的に内角を攻めている。ヤクルト、楽天で、故・野村克也氏の薫陶を受けてきた橋上監督が内角ボールの必要性を説いているのだろう。
佐藤は、2024年9月6日のヤクルト戦以来となる死球。前監督でオーナー付顧問の岡田彰布氏が「1年でひとつも死球がないのはおかしいやろ」と指摘していたが、いかに他球団が佐藤の内角を攻めきれていなかったかを示すデータだ。
佐藤の調子が落ち気味でバットの動き出しが早いことも手伝い、厳しい内角球に反応しきれなかった。
竹丸は帽子を脱いだ。ぶつけていい場面ではない。
甲子園のブーイングに動揺したのか、大山にも四球を与え、満塁となって元山に犠飛を許して先制点を奪われた。
そして阪神の“報復”があった。4回に伊原がダルベックに2試合連続となる同点アーチを浴びた直後、大城の肩を大きく抜けたボールが直撃した。
その後、小濱のショート正面のゴロを元山が弾き、佐々木、石塚の連続二塁打などで3点を勝ち越されるのだから意図的な四球ではなかったことは確かだろう。
さらに7回にも二死三塁で今度は及川がまた大城の腰あたりにぶつけて場内は騒然となった。大城は、しばらくその場を立ち上がれなかった。
現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は、「どちらも意図的な死球には見えなかった。報復合戦ではない」とした上で、こう指摘した。
「ただ阪神は4番にぶつけられた。今年は広島に近本、前川がぶつけられ骨折している。チームとしての気迫を見せなければならないゲームだった。それだけに森下の走塁は残念だった。ああいう姿勢はチームの士気に影響を及ぼす」
指摘したのは4点を追う8回の先頭打者、森下の走塁だ。
ショート正面のゴロに終わった森下は、一塁までの全力疾走を怠り、途中から、まるで、どこかを痛めたかのように流すように走っていた。
「怪我かと思ったが、9回も守りについた。どこも悪くないなら、あの全力疾走を怠り“野球を舐めた”ような走塁はない」
たとえ送球がそれてもカバーされてしまう可能性があった。
同評論家は、22日の横浜DeNA戦で藤浪に対しての第3打席で、バッタ―ボックスの後ろに立って踏み込まず、まるで打席を放棄するかのような姿で見逃しの三振に終わった森下の姿も問題視した。
「制球が定まらない藤浪に右打者が怖いのはわかる。怪我はしたくないだろう。だが、明らかに打つ気のない姿を示すのは、ファンに対しても失礼。首脳陣から無理をしなくてもいいと言われていたのかもしれないが、たとえばヤクルトの山田は藤浪が先発の時は志願してスタメンから外れていた。森下が決めることではないがああいう姿を見せるのであればスタメンから外れた方が良かったのかもしれない」

