「残念だ」イタリアが次期監督問題で大混乱…最有力ピルロ氏がロシア企業との関係で消滅し連盟強化担当に就任したばかりのマルディーニ氏とレオナルド氏の“レジェンドコンビ”が10日で辞任
3大会連続でW杯出場を逃したイタリアの次期監督人事を巡って大混乱が起きている。7月にイタリアサッカー連盟のテクニカルディレクターに就任したパオロ・マルディーニ氏(58)とアドバイザーのレオナルド(56)は次期監督に現役時代に“史上最高のボランチ”と呼ばれたアンドレア・ピルロ氏(47)を推薦し本人も受託の意向を示したが、連盟のジョヴァンニ・マラゴ会長が、ロシアのスポーツペッティング会社との関係性を問題視して却下。マルディーニ氏とレオナルド氏が激怒して辞任を申し出た。ロベルト・マンチーニ氏(61)の復帰が有力視されているが、まだまだ暗黒時代が続きそうだ。
ピルロ監督の消滅でマンチーニ氏の復帰が最有力
衝撃的な迷走だ。
イタリアの次期監督を巡ってイタリアサッカー連盟が大混乱に陥った。イタリア紙「ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト」やスカイスポーツイタリアのジャンルカ・ディ・マルツィオ記者ら複数のメディアが報じたもので、最有力候補として打診まで行い、本人が受託の意向まで示したピルロ氏の監督就任がマラゴ会長の判断で消滅した。
3大会連続でW杯出場を逃したサッカー連盟は、再建の切り札としてまずこの7月に現役時代に史上最高のディフェンダーと呼ばれ、ACミラン一筋でプレーし、その後、チームの強化にもかかわっていたマルディーニ氏を強化責任者のテクニカルディレクター、元ブラジル代表としてW杯優勝を経験、同じくACミランや鹿島アントラーズでプレーしていたレオナルド氏をアドバイザーとして招聘した。
2人は、当初、今大会でブラジルを率いたイタリア人のカルロ・アンチェロッティ氏に打診したが、ブラジルとの契約が残っているため拒否され、続けてバルセロナで3冠を獲得するなどした名将でマンチェスター・シティの監督を退任したばかりのグアルディオラ氏に監督を打診したが、彼にも「今はその役目を引き受ける気持ちになれない」と断られた。
プランBの発動を余儀なくされたマルディーニ氏とレオナルド氏は、「卓越したサッカー観を持ち、私たちと同じ考え方をし、調和があり理念を共有できる人物」として、史上最高のボランチとして知られ、ユベントスなどで監督経験のあるピルロ氏を推し、本人も受諾以降を示した。
だが、マラゴ会長が、ピルロ氏がアラブ首長国連邦のドバイ・ユナイテッドFCで監督を務めている間にイタリアと政治的に関係の悪いロシアのスポーツベッティング大手会社「フォンベット」とアンバサダー契約を結んでいることを問題視し、監督就任を認めなかった。
ピルロ氏は、自身のSNSで「「昨夜私はイタリア代表監督候補ではなくなったことを知った」と暴露。
「論争の対象となっているこの(ロシア企業との)業務提携は、私がアラブ首長国連邦で監督をしていた経歴の中で生まれたものであり、その性質は純粋に商業的・スポーツ的なものだ。スポーツ上の判断にすぎなかったものが、瞬く間に公の論争へと引きずり込まれ、その結果、私という人間に本来持っていない意味や意図が与えられることになってしまったことを残念に思う」と異議を唱えた。
さらにショックだったのは、監督任命権を与えられていたマルディーニ氏とレオナルド氏が、梯子を外された形となり、辞任を表明したことだ。

