• HOME
  • 記事
  • 野球
  • なぜ横浜DeNAバウアーが怖い顔でベンチやコーチに何やら叫び”不穏な空気”を作ったのか…5失点炎上の4連敗で7敗目
またしてもバウアーが背信で7敗目を喫した(写真は資料)
またしてもバウアーが背信で7敗目を喫した(写真は資料)

なぜ横浜DeNAバウアーが怖い顔でベンチやコーチに何やら叫び”不穏な空気”を作ったのか…5失点炎上の4連敗で7敗目

 横浜DeNAのトレバー・バウアー(34)が28日、東京ドームでの巨人戦に先発し6回途中5失点で降板。バウアーは6月12日のオリックス戦から悪夢の4連敗となった。2試合続けての「中4日」登板で結果が出せず、今回は「中5日」登板となったが、6四球と制球に苦しみ、4回に丸佳浩(36)、6回にオコエ瑠偉(27)にタイムリーを許した。またオコエに打たれた映像を確認した後に何やら叫び、ベンチでは大原慎司チーフ投手コーチ(39)に向かって何かをまくしたてるなど不穏なムードを作った。三浦大輔監督(51)は今後バウアーの復調のためにどんな手立てを講じるのだろうか。

 6四球の失態は中4日、中5日登板の影響か?

 

 Vの使者として2年ぶりに復帰したバウアーが勝てない。
 交流戦では6回途中4失点で敗戦投手となった12日のオリックス戦から「中4日」で16日の西武戦、22日のロッテ戦と、フル回転したが結果に結びつかず、今回は「中5日」登板となったが4連敗で7敗目である。貯金を期待したバウアーが4勝7敗と大きく負け越した。
 西武戦では8回⅓3失点、ロッテ戦で2回を投げ切れず7失点、そして今回は6回を投げ切れずに5失点。スポーツ各紙の報道によると、バウアーは、「自分に対する怒り、落ち込みがある。今は先が見えない状況にある」とネガティブだったという。
 6四球と制球に苦しんだ。
 立ち上がりから丸、泉口に四球を与えて一死一、二塁のピンチを迎え、2回には二死二塁から投手のグリフィンにすら1球もストライクが入らなかった。丸にも四球を与えて満塁として、粘るオコエはスライダーでライトフライに打ち取ったが、もう球数は51球も要していた。
 そして0-0で迎えた4回にまた四球が絡んだ二死二、三塁のピンチに丸に155キロのストレートを右中間に運ばれて2点を失うと、先頭打者で迎えた6回に代打を送られることなく続投。その裏につかまった。岸田にこの日3本目のヒットを許し、続く門脇にスライダーを思い切りライト線に引っ張られて無死二、三塁。グリフィンを三振に取ったが、横浜DeNAベンチはタイムリーを打たれている丸を申告敬遠で歩かせて満塁策を選んだ。
 内野は前進守備。二遊間はセカンドゲッツー狙いの中間守備を敷かなかった。初球のナックルカーブをオコエに狙われ、引っ張った打球に飛び込んだショートの森のグラブが届かなかった。しかも外野も前進守備を敷いていたため、ゴロで左中間を抜けていく走者一掃の三塁打。
 バウアーは、呆然とした表情を浮かべ、スクリーンに映ったリプレー映像を見て、自軍のベンチの方向へ何やら叫んだ。今季初コンビを組んだ伊藤に右肩を抱かれて慰められたが、そこでも伊藤へ厳しい口調で言葉を返していた。
 三浦監督が交代を告げて、ベンチに戻ると今度は、大原チーフ投手コーチにすごい剣幕で何かを訴えながらロッカーへ下がった。明らかに不穏な空気が漂っていた。
 スポーツ各紙の報道によるとバウアーは「個人的な話」と説明したそうだが、「ダブルプレーに取れたと思った」とも語っており、おそらく守備隊形についての不満をぶつけたのだろう。
 セオリー通りに一塁、三塁は、ホームゲッツー、二遊間は中間まで下がるセカンドゲッツーの守備隊形であれば、打球は抜けず、バウアーの考え通りセカンドゲッツーで無失点に切り抜けていた可能性がなくはない。だが、横浜DeNAはデーターによりシフトを決定するチーム。何らかの根拠がありこの守備隊形を取っていたのだろうが、結果は裏目に出た。

 

関連記事一覧