金メダリストのアリサ・リュウの世界選手権辞退は「恐怖の空港ファン事件」が引き金?!…過去に精神的トラウマが
ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子シングルで金メダルを獲得したアリサ・リュウ(20、米国)が3月24日からチェコのプラハで行われる世界選手権の辞退を発表した。辞退理由はハッキリと明かされていないなか、複数の海外メディアが帰国時に空港でファンに追いかけられた恐怖体験が引き金になったのではないかとの見解を示した。リュウは、かつて中国のスパイに監視され「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を抱えて一度、引退したことがあり、そのメンタルを懸念する声が出ている。
「誰かが私の車まで追いかけてきた」
ミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得して、連日にメディアに引っ張りだことなり、米国だけでなく世界中から注目を集めているリュウが世界選手権を辞退した。銀メダリストの坂本花織、銅メダリストの中井亜美が出場するだけに五輪の戦いの再演を期待したファンを失望させることになった。だが、リュウは明確な辞退理由を明かしていないことから、様々な憶測が飛び交う辞退となった。
その中で、英タブロイド紙「ザ・サン」と米「ニューヨークポスト」がミラノからの米国への帰国時にあった「恐怖のファン騒動」が辞退への引き金になったのではないかとの見解を示した。
英タブロイド紙「ザ・サン」は「スケート界に衝撃、五輪スターのアリサ・リュウ、恐怖のファン騒動の後に世界選手権を直前辞退」との見出しを取り、「きっかけは熱狂的すぎるファンとの恐ろしい出来事だったとみられる」と報じた。
その恐ろしい出来事とは、帰国時の米国の空港でリュウが体験した事件。リュウはインスタグラムでこう報告していた。
「空港に到着したら、出口でカメラを持った人たちの集団が待っていて、サインを求められた。みんなが私のパーソナルスペースに入り込んできた。しかも誰かが私の車まで追いかけてきた。本当にやめて欲しい」
同紙は「過去にリュウには精神的なトラウマがある」ことを指摘した。リュウは、2022年の北京五輪後に一度引退をしているが、その前から彼女は中国政府のスパイの監視の対象になっていた。父親のアーサー・リュウ氏が、天安門事件の後に米国へ政治亡命していたため、中国政府のスパイが執拗にマーク。米国の五輪委員会の人間を装って、自宅にパスポートなどのIDの提出を求めにきたこともあった。
身の危険を感じた父親は、リュウを安全圏にある米国のフィギュアの合宿地に連れていった。だが、その合宿生活がリュウのメンタルに異変を生じさせた。中国から帰化の働きかけを拒否し、米国代表して出場した北京五輪では、リュウは食堂で、見知らぬ男に声をかけられ、アパートに連れていかそうになる”誘拐未遂事件”にまで巻き込まれかけた。

