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中日の井上監督は延長11回二死満塁のサヨナラ機にピックオフプレーに引っ掛かった細川と一塁コーチに激怒したが…(資料写真・黒田史夫)
中日の井上監督は延長11回二死満塁のサヨナラ機にピックオフプレーに引っ掛かった細川と一塁コーチに激怒したが…(資料写真・黒田史夫)

「悪いのは選手だけではない。中日の監督、コーチは何を教えているのか?」延長11回二死満塁のサヨナラ機に西武の伝統ピックオフプレーに引っ掛かった細川の牽制死に球界大御所が喝!

 中日が7日、バンテリンドームでの延長12回のもつれこんだ西武との接戦を1-4で落とした。中日は延長11回に二死満塁のサヨナラ機を作るも一塁走者の細川成也(27)が西武のピックオフプレーに引っ掛かりアウトとなった。巨人OBで西武、ヤクルトで監督を務めた広岡達朗氏(94)は「悪いのは選手だけではない。監督、コーチは何を教えているのか?」と、警戒を徹底できなかった中日の首脳陣に苦言を呈した。

 西武は昨年の交流戦の阪神戦でも同じピックオフでサトテルをアウトに

 まさかの悪夢にバンテリンドームがざわついた。
 1-1で迎えた延長11回だ。5番手の浜屋から石伊がレフト前ヒットで出塁し、岡林がバントを決め代打阿部は申告敬遠された。村松がセンターフライに倒れて二死になり、4番の細川を迎えると、西武ベンチは万全を喫して、右腕の上田にスイッチしてきた。細川は四球を選び、満塁にサヨナラ機を広げて板山が打席に入った。
 ボールワンからだった。捕手の柘植がバタンとミットを落としたのが、サインだった。満塁のため、一塁ベースにはつかずリードしている細川の後ろにいたネビンが、さっと一塁ベースに走り、同時に上田がドンピシャのタイミングで牽制球を投げた。一瞬、逆をつかれた細川は頭から戻ったがアウトのジャッジ。ピックオフプレーに見事に引っ掛かって絶好のサヨナラ機を逃した。
 ベンチで呆然とした井上監督は、そのクロスプレーにリクエストを求めようしたが、もう走者の細川があきらめてベンチへ戻ってきたため、リクエストはしなかった。覇気さえ失われていた。
 当然流れは西武に傾いた。12回表に齋藤が長谷川に一発を浴び、さらに一死二、三塁とされ、代打古賀にセンターオーバーの2点タイムリー二塁打を許した。
 12回の攻撃も3人で終わり痛恨のミスで接戦を落とした。21日に40歳になる涌井が今季初登板で5回を1失点に抑える好投を見せ、復帰してきた岡林が8回一死三塁でライトへ同点の犠飛を決めるなどヒット2本でパ・リーグの首位チームに食らいついたが、すべてが無駄になった。
 中日スポーツなど各紙の報道によると井上監督は、細川の牽制死のシーンを振り返り、「あってはならないプレー。板山が打つ打たないは別として細心の注意を払わねばならない。一番近いところにランナーコーチもいるわけだから」と怒りを隠さなかったという。
 井上監督は、ネビンをノーマークにしていた一塁ベースコーチの堂上内野守備走塁コーチも“同罪”とした。
 西武のピックオフプレーは伝統芸だ。昨年も6月12日の交流戦の阪神戦で、8回一死満塁のピンチに一塁走者の佐藤輝明をまったく同じプレーでアウトにしている。年に一度あるかないかのプレーだが「西武はそういうことをやってくる」の警戒心が中日には欠けていた。
 満塁では、通常二塁でのピックオフプレーを仕掛けるが、一塁手のネビンと上田の連携は完璧だった。

 

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