「何のために敵に恩恵のあるテラス席を作ったんだ?」中日がまた“ホームランウイング弾”で広島に敗れて球界重鎮があきれる…グラブ叩きつけたマラーには「高額な罰金を取れ!」と喝
中日が15日、バンテリンドームでの広島戦に2-5で敗れ、開幕6カード連続で勝ち越しなしとなった。7回に1点差まで詰め寄ったが、8回にエレフスク・モンテロ(27)に今季から新設されたホームランウイング席に飛び込む2ランを浴びてジ・エンド。球場改造の恩恵を受けられない展開が目立ち、本拠地で4連敗。巨人OBでヤクルト、西武で日本一監督となった”球界ご意見番”の広岡達朗氏(94)は「何のために敵に恩恵のあるテラス席を作ったんだ?」とあきれた。
7回1点差に詰め寄るも…
またしても今季から最大で6メートル手前に出した「ホームランウイング」と呼ばれるテラス席が敵に味方した。
6回まで攻略のできなかった栗林を7回にようやく引きずり降ろして1点差に詰め寄り、2-3で迎えた8回だ。
この回から登板した齋藤綱記が一死一塁からモンテロの外角へ投じたシュートを逆方向へ打ち上げられた。その打球はホームランウイングの黄色に着色されたフェンスの一番上に当たって新設されたスペースで跳ね返った。本来ならフェンス直撃で留まり、得点にはつながっていなかったであろう打球が、ホームランウィングの恩恵を受けた2ランとなり、リードを3点に広げられ勝負が決まった。
3連敗を喫した前カードの阪神戦では、森下2本、大山、佐藤に打たれた4被弾がすべてホームランウイングに飛び込んだもの。今のところ球場の改造は裏目に出ている。
球界重鎮の広岡氏はあきれていた。
「阪神戦もそうだったが、何のために敵に恩恵のあるテラス席を作ったんだ。作る必要はなかったんじゃないか。中日は一発のある新外国人が加入したが、いきなり怪我をしているし、ホームランの期待できるのは細川くらいなもの。チーム編成的に阪神みたいに長打のある打者が揃ってからテラス席を作るべきだっただろう。安定した投手力は広い球場があってこそ有利に働いていたが、せっかくのアドバンテージを自ら放棄している」
昨季ホームで打った本塁打は30本でビジターが48本。おそらくその比率は改善されるだろう。だが一方で、被弾はホームで35本、ビジターが50本。バンテリンドームの広さで被本塁打に関しては投手は救われていたのだ。それが今季のホームでの被本塁打は早くも7本。年間で60本を超えるペースだ。一方でホームでのチーム本塁打は5本だ。
しかも、チームトップの3本塁打を放っている新外国人サノーが、前日の広島戦で左足の肉離れを起こして登録抹消。1か月から1か月半戦列を離れることが明らかになった。
昨季中日はホームで35勝36敗1分け、ビジターで28勝42敗1分けの成績で4位に食い込めていた。だが今季は早くも本拠地で4連敗。このままテラス席が、敵チームの有利に運び続ければ、勝ち星を稼がねばならないホームでも苦戦を強いられることになりかねない。

