井上尚弥戦2度キャンセルのグッドマンが「オレを子供扱いするな!」と西田陣営の名物会長「カモン!」挑発に激怒…西田の正規王者モンスターへの挑戦状は?「いやいやいやいや」
プロボクシングの4大世界戦(27日・トヨタアリーナ東京)の前日計量が26日、都内ホテルで行われ、IBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦に挑む元IBF世界バンタム級王者の西田凌佑(30、六島)がリミットの55.3キロ、同級2位のサム・グッドマン(27、豪州)が55.2キロで一発クリアした。前日会見で枝川孝会長(62)が「来てくれたらいい試合になる。グッドマン、カモン!OK?」と挑発したが、グッドマンは「オレを子供扱いするな!」と激怒。ルールミーティングでも西田のスタイルにいちゃもんをつけるなど、正規王者が4団体統一王者の井上尚弥(33、大橋)である暫定ベルトの争奪戦は、何かが起こりそうなそうなムードになってきた。
「殴られそうな感じでした」
バチバチだ。
フェイスオフを終えた西田とグッドマンは握手もしなかった。
「気持ちが強く、殴られそうな感じでした。向こうも凄いやる気になってるなと」
飄々と西田は振り返ったが、グッドマンは興奮していた。
前日の公式会見で話題の提供に事欠かない名物会長である枝川会長が「来てくれたらいい試合になる。グッドマン、カモン!OK?」と挑発してきたことが気に入らない。
そのアンサーを問うと顔色を変えた。
「何を言ってんだかよくわからなかった。オレを子ども扱いするな。せいぜい明日はオレを警戒するんだな」
そう激怒した。
前日の会見では「長身の西田への対策は準備してきた。彼を倒す武器も用意してきた。この試合が終われば、またオレの評価が上がっているだろう」と豪語していた。
グッドマン陣営は、ルールミーティングでも”いちゃもん”をつけてきた。枝川会長によると西田は前の手である右手を伸ばして相手を翻弄、時には、押さえ込むような動きを見せるが、それに対して「反則ではないか」とクレームをつけてきたという。
元3階級制覇王者の長谷川穂積や、スーパーバンタム級での4階級制覇を狙っている中谷潤人(M.T)も使うテクニックで、押さえつけると反則だが、ただ目の前で動かすだけでは問題はなく「特にオフィシャルからの注意はなかった」という。
また枝川会長が事前につかんでいた情報では、グローブがツートンカラーである点にも文句をつけてくるのではないか?と見られていたが、その話題は出なかったという。
グッドマンは井上尚弥との対戦を目の上のカットで2度流した。その後、フェザー級に転向してWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(英国)に挑むも、なんら見せ場のないまま判定で敗れた。再びスーパーバンタム級に階級を戻して再起、IBF世界スーパーバンタム級の2位決定戦から勝ち上がってきたが失った評価を取り戻して、暫定ではあるが、正規王者の井上への挑戦権を得ることになる初の世界ベルトをなんとしても手にいれようと必死なのだろう。
一方の西田も負けてはいなかった。
「練習でやってきたパンチが当たると手応えはある。それが出せれば(KO決着も)あるかもしれないですが、気持ち的にはもう1ポイントも取らせないで勝ちたい」
前日の段階で残り1.4キロまで落としていたが、スーパーバンタム級にあげても「前回の試合より体が大きくなったので少しきつかった」と振り返った。
スーパーバンタム級に上げたことでディフェンス時のダメージが少なくなり、バランスを崩さずに攻撃に転じることができるようになった。
枝川会長に前日会見の挑発に対するグッドマンの発言を伝えると「文句があるなら私に直接言ってくればいいことでしょう」とムっとしていた。

