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レッドブルのフェルタッペンが今季16戦目にして初優勝(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブルのフェルタッペンが今季16戦目にして初優勝(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「今季はもう優勝できないと思っていた時期もあった」レッドブルのフェルタッペンが今季16戦目にして異例マレーシア開催のバーレーンGPで初優勝…やっと復活を果たした理由とは?

 F1のバーレーンGPの決勝が4日、中東情勢の悪化で代替開催となったマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、公式予選で今季初のポールポジションを獲得していたレッドブルのマックス・フェルスタッペン(29、オランダ)がポールトゥウインで今季16戦目にして初優勝を果たした。新レギュレ―ションと自社製パワーユニット(PU)を搭載したマシンの不調に苦しみ、移籍や引退さえ取り沙汰された元世界王者は、昨季最終戦のアブダビGP以来となる通算72勝目に「今季はもう優勝できないと思っていた時期もあった」と、苦難の末に手にした優勝を噛み締めた。

 

レッドブルのフェルタッペンが初優勝(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

 開始が1時間30分も遅れる大荒れレース

 現役最強ドライバーが今季初めて表彰台の真ん中に立った。
 昨季最終戦のアブダビGP以来、301日ぶりにトップでチェッカーフラッグを受けたフェルスタッペンが、表彰式後のフラッシュインタビューで「チーム全体にとって、本当に特別な勝利だ」と声を弾ませた。F1公式サイトが伝えている。
「マシンがあれだけの問題を抱えていた開幕直後の混乱した状況を考えれば、今季はもう優勝できないと思っていた人が多かったはずだし、誰よりも僕自身ですらそう思った時期があった。それでもチームは可能性を信じて必死に努力を重ね、マシンをちょっとずつアップグレードさせてくれた。自分たちのエンジンで参戦した初めてのシーズンで、この段階で勝てたのは本当に感慨深いものがある」
 中東情勢の悪化を受けて4月の開催が中止となっていたバーレーンGPが、時期を10月に、開催地をマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにそれぞれ移して行われた今季第16戦。懸念されていた大雨に見舞われ、さらにフォーメーションラップで複数のマシンにトラブルが発生した影響で、当初のスケジュールより1時間30分以上も遅れて始まった決勝は大荒れの展開を見せた。
 セーフティカー(SC)の先導で始まり、3周目からスタンディングスタートとなった展開で、前日の公式予選で今季初のポールポジションを獲得したフェルスタッペンが出遅れる。いきなりアンドレア・キミ・アントネッリ(イタリア)とジョージ・ラッセル(英国)のメルセデス勢に抜かれて3位へ後退した。
 しかし、6周目にラッセルを、13周目にはアントネッリをオーバーテイク。トップに立ったフェルスタッペンは良いペースを保って後続との差を広げ、最終的には2位のアントネッリに2秒307もの大差をつけて55周を走り切った。
 スタートのミスを「今の僕たちの弱点だとわかっていたし、動揺しなかった」と振り返ったフェルスタッペンはチームへの感謝を忘れなかった。
「スタート以外はすべて完璧だった。正しい判断の下で、最後まで冷静さも保てた。何よりも僕はいつもチームを信頼している。チーム内のコミュニケーションは疑う余地がないほど盤石で、彼らとの関係がドライバーとして大きな自信になっている」
 レッドブルのローラン・メキース代表(フランス)も、苦しみ続けた今季で初めて勝ち取った勝利に声を弾ませた。こちらもF1公式サイトが伝えている。
「この結果はここ数カ月に私たちが積み重ねてきた進歩を裏付けるものだ。パッケージの改善に懸命に取り組んできたチームが、この週末にようやく報われた」

 

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