フェルスタッペンが角田裕毅の電撃参戦好走に「悪意はないが一度も乗っていないマシンですぐに競争力を発揮した理由は…」と“ケチ”つけ波紋…移籍先候補キャデラックはボッタス構想外で好機
レーシングブルズから電撃参戦した先のイタリアGPで10位入賞を果たした角田裕毅(26)の来季移籍先として急浮上したキャデラックのバルテリ・ボッタス(37、フィンランド)が今季限りでシートを失う可能性があると米専門メディア『AutoRacing1.com』が9日に報じた。角田のキャデラック移籍の可能性が高まる中で、昨季のチームメイト、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(28、オランダ)が英「BBC」の独占インタビューで「悪意はないが(角田)裕毅を見て欲しい。運転した経験が一度もなかったマシンですぐに競争力を発揮した。マシンがドライバーの操作に対して鈍感だからだ」と、角田の好走を暗に「実力ではない」と示唆したことが波紋を広げている。
角田とローソンの好走理由をフェルスタッペンが皮肉を込めて解説
角田の来季移籍先候補として急浮上しているキャデラックに新たな展開があった。米国のF1専門メディア『AutoRacing1.com』が、ここまでキャデラックで入賞及び獲得ポイント0、リタイア6回と不振にあえぐボッタスが「複数年契約を結んでいるにもかかわらず将来が不透明になっている」と来季の構想外となっていることを報じた。
「ボッタスとセルジオ・ペレスはキャデラックが今季からF1へ新規参入した際に複数年契約を結び、両者ともに来季のシートは安泰だと見られてきた。しかし、8月に新たに代表に就任したマルチン・ブドコウスキーは現時点までに、今季の組み合わせをそのまま来季も保証するとは明言していない。チームの再編を進めるブドコウスキーが『発表すべきことがあれば発表する』と曖昧な発言を繰り返している中で、ボッタスが今季限りでシートを失う可能性が大きくなってきた」
37歳のボッタスとともに、2024年以来のF1復帰を果たした36歳のセルジオ・ペレス(メキシコ)も入賞及び獲得ポイントは0。このためイタリアGPを含む13戦を終えた今季のF1で、キャデラックは唯一の獲得ポイント0チームとして、11チームが争うコンストラクターズランキングで最下位に沈んでいる。
それでも中南米諸国から英雄視されるペレスは、数多くのスポンサー収入をキャデラックにもたらしているため安泰。ただ同メディアは、ボッタスの後任候補として、ポーランド出身のブドコウスキー代表は、角田と共に来季の去就が微妙となっているハースのエステバン・オコン(フランス)を考えていると伝えた。
「ブドコウスキーがアルピーヌのディレクターを務めていた2021年のハンガリーGPで、オコンはキャリア初、なおかつ現時点で唯一の優勝を果たした縁がある。実際、先のイタリアGP期間中のパドックでも、ボッタスの後任候補としてオコンの名前が挙がっていた。さらに急きょ参戦したレーシングブルズで印象に残る活躍を見せ、イタリアGPでは10位入賞を果たした角田の名前も挙がっている」
オコンか、角田か。角田は、昨季の途中にもキャデラックとの接触が報じられており、英F1専門メディア『F1 OVERSTEER』は前日8日に「角田はすでに来年のシート獲得に向けてキャデラックと水面下で交渉を始めている」と報じていた。
角田がクローズアップされた理由は、レッドブルのアイザック・ハジャーが左手首を骨折して欠場したため、レーシングブルズから電撃参戦することになったオランダGPで11位、先のイタリアGPで10位入賞と存在感を示したからだ。キャデラックだけでなく、真偽のほどは定かではないが、F1インサイダーが「ハースがオランダGP後に角田に打診」と報道。またフェルナンド・アロンソが契約延長オファーへの回答を保留しているアストンマーティンも来季の移籍先候補として伝えられた。
しかし、その流れにここに来て思わぬところから“ケチ”がついた。

