セルティックで大ブレイクしたFW古橋亨梧が大迫勇也不在の森保ジャパンでどう存在感を示すのか?
カタールワールドカップへ向けた6月の強化試合として、国内4連戦に臨む日本代表が30日に千葉市内で始動した。初日の練習前には、昨年11月以来の復帰を果たしたFW古橋亨梧(27、セルティック)がオンラインでメディアに対応。公式戦で20ゴールをマークし、スコットランドリーグのベストイレブンにも選出された海外挑戦1年目の大活躍を、プロの第一歩を踏み出したJ2のFC岐阜時代にリンクさせながら、憧れ続けてきたワールドカップ代表入りへの挑戦を再び加速させる。
「W杯にはめちゃくちゃ行きたいし出たい」
スコットランドからさまざまな手土産を携えて、古橋が森保ジャパンに復帰した。
新天地セルティックのリーグ戦、リーグカップの二冠獲得に貢献し、今年に入って約3ヶ月半もの戦線離脱を余儀なくされながらも公式戦33試合で20ゴールをマーク。リーグ戦であげた12ゴールは、得点王にわずか1ゴール差だった。
「厳しい1年でもあり、楽しい1年でもあった。長いようであっという間に終わったので充実はしていましたけど、まだまだ課題もあると思っています」 パラグアイ代表との国際親善試合(6月2日、札幌ドーム)へ向けた初練習前にオンラインでメディアに対応した古橋は、ヴィッセル神戸から旅立った昨夏以降の日々を振り返りながら、約半年後に迫ったカタールワールドカップへ思いを馳せた。
「正直、めちゃくちゃ行きたいし出たい。僕にもチャンスはあると思っているので」
日本がベスト16へ進出した4年前のロシア大会当時は、年代別の代表を含めて、日の丸にいっさい無縁の存在だった。岐阜のエースストライカーとしてJ2戦線でゴールを積み重ねながら、テレビ越しに西野ジャパンを応援する日々だった。
プロの第一歩を踏み出した岐阜へも、すぐに順応できたわけではなかった。
奈良県生駒市で生まれ育った古橋は、大阪・興國高から中央大学へ進学。すぐにレギュラーをつかんだが、卒業が近づいてもJクラブからオファーをもらえなかった。
湘南ベルマーレや松本山雅、モンテディオ山形、水戸ホーリーホックなどの練習には参加した。それでも自慢のスピードがアピールにならず、オファーに結びつけられなかった2016年を、古橋は「全然ダメでしたね」と自虐的に振り返ったことがある。
「運動量や球際の強さの部分で、プロとはかなりの差があると実感しました」