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ポルトガルのC・ロナウドが史上初となるW杯5大会連続ゴールをPKえマークした。マンU解雇騒動などの雑音を封じ込めてチームの白星スタートに貢献(写真・ロイター/アフロ)
ポルトガルのC・ロナウドが史上初となるW杯5大会連続ゴールをPKえマークした。マンU解雇騒動などの雑音を封じ込めてチームの白星スタートに貢献(写真・ロイター/アフロ)

ポルトガルのC・ロナウドが史上初のW杯5大会連続ゴール…ガーナ監督は「審判からの特別な贈り物」とPK判定に抗議も「美しい瞬間。記録は大きな誇り」

 FIFAワールドカップ・カタール大会のグループステージ5日目の4試合が24日、現地で行われ、グループHでは、世界が注目のクリスティアーノ・ロナウド(37)を擁するポルトガル代表がガーナ代表を3-2で振り切って勝ち点3を奪う好スタートを切った。ロナウドは後半20分に自らが奪った先制のPKを決めて史上初となるW杯5大会連続のゴールをマーク。その後、ガーナに追いつかれて、苦しい展開になったが、33分、35分と連続ゴールでガーナを突き放し3-2でなんとか逃げ切った。「レコード」など複数のポルトガルメディアの報道によると、ガーナのオットー・アッド監督(47)は、PK判定を「審判からの特別な贈り物だ」と皮肉をこめて抗議。ロナウドは「美しい瞬間。記録は大きな誇り」と語ったという。

 格下のガーナを3-2で振り切って勝ち点3スタート

 

 冷房装置が唯一ない「スタジアム974」を埋めた4万人を超える観客の興奮が沸点に達した。後半17分。ジョアン・フェリックスがワンタッチでエリア内に流したパスに反応して走り込んできたロナウドが、右足のつま先でボールに触れたが、次の瞬間、ガーナのモハメド・サリスが左手で押し倒したのだ。主審が笛を吹きPKを指示した。ガーナは猛抗議したが、VAR判定には持ち込まれない。試合後、ガーナのオットー・アッド監督は、「誰かがゴールを決めたら、おめでとうと言いたい。だが、あれは審判からの特別な贈り物だ」と不満をぶちまけることになったが、PKを蹴るロナウドは冷静だった。
 空を見て目を閉じた。そして息をフーと吐く。助走をとって右足を振り抜くと、力強いシュートがゴールの左上へ突き刺さった。ロナウドは舌を出しながら、コーナーフラッグへ向かって走りジャンプ。控えを含めて全員に祝福された。
 W杯の歴史に残るゴールだった。史上初となる5大会連続のゴールである。ちなみに4大会連続ゴールは4人いて、今大会決めたアルゼンチンのリオネル・メッシ、ブラジルの“神様”ペレ、当時西ドイツのウーヴェ・ゼーラー、ドイツのミロスラフ・クローゼだった。
 ロナウドのメモリアル弾で先制したが、同28分にFIFAランキング61位で今大会出場32チーム中最下位のガーナに同点に追いつかれた。しかし、同33分に右サイドを抜け出したフェリックスが勝ち越しゴールを決め、さらに同35分に、ショートカウンターから、ブルーノフェルナンデスがドリブルでゴール前に迫り、投入されたばかりのラファエル・レオンが、右足でゴールを決めて3-1と引き離した。
 楽勝かと思われたが、同44分に、オスマン・ブカリのヘッドで1点差に詰め寄られ、9分あったアディショナルタイムの最後には油断したGKのジオゴ・コスタがエリア内で手でバウンドさせた瞬間を後ろから狙っていたガーナに狙われてボールを奪われるという、まさかのピンチがあり、ヒヤヒヤものの初戦となった。
 ポルトガルのスポーツ紙「レコード」など複数の地元メディアによると、試合後にロナウドは、「5度目のW杯で美しい瞬間を体感した。我々は勝利し、正しいサッカーで、非常に重要な勝利を収めた。W杯では初戦に勝つことがいかに重要かを我々は知っている。大事なのは勝つことだった。W杯での5大会連続得点という史上初の記録も、私にとっては大きな誇り。チームが素晴らしい試合をしてくれたことをとても嬉しく思うし、厳しい試合だったが、我々は勝者に値した」とコメントした。

 

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