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衝撃のスペイン戦から一夜明けて取材に応じた森保監督が決勝T初戦クロアチア戦に向けて情報戦を仕掛けた?(写真・日本サッカー協会提供)
衝撃のスペイン戦から一夜明けて取材に応じた森保監督が決勝T初戦クロアチア戦に向けて情報戦を仕掛けた?(写真・日本サッカー協会提供)

クロアチア戦で炸裂する“森保マジック”とは…指揮官が情報戦を仕掛けた?!「4バックか、3バックか…考えている」

 4大会連続出場を果たし、グループステージの全3試合にも先発したDF長友佑都(36、FC東京)はスペイン戦を前にして「僕には隙が見えました」と公言した。しかし、隙とは何かを具体的に問われると、日本発の報道を介してスペインに伝わるという理由で頑なに口を閉ざした。
 同じ論理で、質疑応答で森保監督が残した数々の言葉もクロアチア側に伝わる。4バックに戻すのか。それとも、引き続き3バックでくるのか。あるいは[3-5-2]システムの封印を解くのか。誠実な指揮官はメディアの質問に可能な限り丁寧に答えた。その気はなかったとしても、ラウンド16に臨むシステムに関する言葉も一種の情報戦と化してクロアチア側を困惑させる。
 日本は過去に3度、ラウンド16に挑んですべてはね返されている。
 2002年の日韓共催大会はトルコに0-1で、2010年の南アフリカ大会は0-0のままもつれ込んだPK戦でパラグアイにそれぞれ敗れた。4年前のロシア大会では後半に入ってベルギーから2点のリードを奪いながら、試合終了間際を含めた3連続失点で無念の逆転負けを喫した。
「選手の疲労度を見てトレーニングの強度や量を考えていかなければいけないが、そのなかで勝つ確率を1%でも2%でも上げられるように、しっかりと準備していきたい」
 今日3日から再開されるトレーニングは、冒頭以外は非公開となる。W杯の歴史でクロアチアとの対戦は1998年フランス、2006年ドイツ大会のグループステージに次いで3度目で、日本が当たった18カ国のなかでは最多となる。初対戦で0-1と敗れ、2度目ではスコアレスドローに終わったクロアチアから初勝利をあげた先に、まだ見ぬベスト8以降の世界が広がっている。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

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