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クレベル・コイケは予告通りに三角締めで牛久絢太郎に1本勝ち(写真・RIZIN FF)
クレベル・コイケは予告通りに三角締めで牛久絢太郎に1本勝ち(写真・RIZIN FF)

なぜクレベル・コイケは“宝刀”三角締めでRIZINベルトを獲得できたのか…大晦日の対戦候補から朝倉未来が消滅しかけている理由は?

 リング上では先日亡くなったアントニオ猪木の名前も出した。
「彼はレジェンド。リスペクトしている。ブラジルの人はみんな彼のことを知っている」
 猪木氏は、青年時代にブラジルで苦しい移民生活を送り、そこで力道山に見いだされてプロレスラーへの道が開けた。クレベルは逆に14歳で来日して、日本で苦労して生活をしながら、ボンサイ柔術と出会い、今格闘家として念願のRIZINのベルトを手に入れ花開いたい。ブラジルと日本をまたいだその人生をどこか猪木氏に重ねていた。
 時差の関係で日本時間の早朝に行われた世界最高レベルの総合格闘技イベント「UFC267(アブダビ)」のライト級王座決定戦で、UFC11連勝中で「彼のスタイルを目標にしている」とクレベルが理想とするブラジルの元王者のシャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)がイスラム・マカチェフ(ロシア)に肩固めを決められ、まさかの1本負けを喫した。
 クレベルは、牛久戦に備えて睡眠中でリアルタイムでは見ていなかったが、結果を聞き「寂しかったが、そのことは考えず自分の試合のことだけに集中した」という。

 さて“最強王者”のクレベルは大晦日のリングで誰と防衛戦を行うのか。
 榊原CEOは、リング上でクレベルに「ベラトールとの戦いも頼むよ」と声をかけた。当初、榊原CEOは、この試合の勝者と朝倉未来とのタイトル戦の可能性を示唆していた。クレベルには昨年6月に1本負けして以来のリベンジ戦となるが、この日は、一転「未来がこの試合にどんな感想を持ったかの意見も聞きたいが未来を軸に回っているわけでもない」とトーンダウン。
 先日、榊原CEOは、ハワイでベラトールのスコット・コーカー会長と会談を行い、ベラトールとRIZINの対抗戦の話を進めたという動きがあり、「世界の強豪を迎え入れて、ライト、フェザー級のベルトの価値を高めたい。大晦日は大晦日らしいパンチの利いたカードで行くのもよし」と、年末に計画中のベラトールとの対抗戦にRIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザ(33)と、同フェザー級王者クレベルのボンサイ柔術コンビのW王者を引っ張り出したいというプランをほのめかした。
 クレベルも、朝倉とのリベンジ戦には「もう1回戦いたいけど、僕がチャンピオン。リスペクトはしているが、ちょっと(大晦日に戦うのは)違う」と、それほど乗り気ではなく、むしろ「新しい挑戦をしたい。ベラトールとの対抗戦のチャンスがあれば絶対に出るよ」と、ベラトールとの対抗戦に興味を示した。
 ベラトールの現フェザー級王者は、同じブラジル人のパトリシオ・ピットブル。ピットブルとの対戦はクレベルも望むところだろう。
 だが、ベラトールとの対抗戦をOKする上で、クレベルには、ひとつ重要な条件があり、それは「ファイトマネー」のアップ。榊原CEOも「王者になれば上がっていかないとね。(新しい)スポンサーもつくだろうしプラスになりますよ」と苦笑いだった。いずれにしろ大晦日は静岡の磐田を本拠地とする2人の柔術家を中心に回るに違いない。果たしてどんなビッグカードが組まれるのだろうか。
(文責・RONSPO編集部)

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