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W杯で今大会から採用されているハイドレーションブレイクに批判が集まっている(写真・ロイター/アフロ)
W杯で今大会から採用されているハイドレーションブレイクに批判が集まっている(写真・ロイター/アフロ)

「これなんですか?」本田圭佑氏も疑問の”3分”給水タイムに批判殺到…広告枠を作るための”商業主義”に日本に敗れたオランダ主将も「正直好きじゃない。視聴者にとって良くない」と反発

 W杯北中米大会から導入されたハイドレーションブレイク(給水タイム)が現場の監督、選手やファンから大反発を受けている。選手の脱水などを予防するための措置だが、屋根があり高温とはなならない会場も少なくなく、むしろ広告収入を増やすための商業主義だとの批判の声があり、日本と引き分けたオランダの主将のフィルジル・ファン・ダイク(34)も「正直、私はあまり好きじゃない。テレビを見ている視聴者にとっても良くない」と批判した。

 給水タイムで試合の流れが変わるケースも

 NHKで解説をしていた元日本代表の本田圭佑氏が思わずアナウンサーに質問をした。
「これなんですか?」
 前半23分にレフェリーが笛を吹き、3分間のハイドレーションブレイク(給水タイム)に入ることを示した。
 アナウンサーが今大会から導入された新ルールを説明すると「ハイハイハイ」とあいづちをうった本田氏は、「修正するところはお互いあるでしょうね」と、その時間を使って監督、コーチが戦術の再確認をできることを示した。
 だが、このハイドレーションブレイクを巡っては批判の声が相次いでいる。
 日本対オランダ戦では後半19分にオランダが2-1と勝ち越しゴールを奪うも、その直後の23分にハイドレーションブレイクが取られて、その後、日本は同点につなげている。米「ESPN」によるとフィルジル・ファン・ダイクは、ハッキリと、こう批判した。
「ハイドレーションブレイクというのは少し興味深いものだよ。というのも、今日までほとんどすべての試合を(テレビや配信で)見ていたけれど、そのたびにコマーシャルへ切り替わるのはちょっとね。正直、私はあまり好きじゃない。テレビで見ている中立的な視聴者にとっても良いことではないと思う。本当に暑いならもちろん導入するのは良いことだろう。でも私の考えではそれぞれの試合ごとに個別に判断すべきだと思う」
 この試合の会場となったアーリントンのAT&Tスタジアムは空調が完備されていた。
 もともと水分を補給するための休憩は、2014年のブラジルW杯で気温が32度を超えた場合にのみ限定的に導入された制度だった。しかし今大会では、気温に関係なく義務的に実施されている。実際、ロサンゼルスでの米国対パラグアイ戦の気温は、22度だったにもかかわらず、予定通りハイドレーションブレイクが取られた。
 英「BBC」によると、米国のマウリシオ・ポチェッティーノ監督も、否定的な見解を持っていた。
「私はそのやり方が好きではない。極限の状況でのみ、その方法を支持する。条件が良い時にはその必要はない」 
 一方で劣勢の流れを断ち切り、戦術修正によって試合の流れを変える時間になることもある。ブラジルは、モロッコに0-1でリードを許していたが、ハイドレーションブレイクの直後に同点ゴールを決めた。
 ブラジルを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、ハイドレーションブレイクを最大限に活用した
「選手たちに問題点を説明することができる。(非常に効果的な)戦術的調整を行うことができる」
 ドイツのユリアン・ナーゲルスマン監督は、キュラソー戦の前半で同点ゴールを許した後、7-1と逆転勝利した試合において、この3分間が戦術面でチームを立て直す助けになったことを示唆した。
「キュラソーはダイヤモンド型の布陣でプレーしていた。そして我々はハイドレーションブレイク前に攻撃の仕方を修正した。しかし、それでもなお2、3回ほど対応に時間がかかった。というのも、今の時代、ダイヤモンド型のチームと対戦することは本当に珍しいからだ。給水休憩は、事前にボード上で修正した内容を改めて選手たちに確認させるうえで、実際とても有効だった」

 

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