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小川航基のヘッドが鎌田大地の頭に当たり同点ゴールとなった(写真・ロイター/アフロ)
小川航基のヘッドが鎌田大地の頭に当たり同点ゴールとなった(写真・ロイター/アフロ)

「守備に難のFW投入とガクボ下げた選手交代は不可解」オランダメディアは日本と2-2で引き分けたクーマン監督の采配を批判…「日本と対照的に流れを変えられず逆に悪い結果を招いた」

 サッカーのW杯北中米大会のグループF初戦が14日(日本時間15日)、米テキサス州ダラスのダラススタジアムで行われ、FIFAランキング18位の日本代表が同8位の強豪オランダ代表と2-2で引き分けた。両チームともに無得点で折り返した後半に2度のリードを許した日本は、12分にMF中村敬斗(25、スタッド・ランス)が、終了間際の44分には鎌田大地(29、クリスタル・パレス)が同点ゴールを一閃。勝利を目前で逃す結果を、オランダメディアは「日本とは対照的にクーマンの選手交代も流れを変えられず、逆に悪い結果を招いた」と、両監督の采配の差を悲観的に伝えた。

 「司令塔のデ・ヨングは常に複数の選手に包み込まれた」

 ドローを告げる笛が鳴り響いた瞬間の光景がすべてを物語っていた。
 価値あるドローに両手で大きなガッツポーズを作った鎌田が、フラッシュインタビューで「このチームのキャラクターを示せたと思う」と胸を張った。
「オランダのような強豪国に対して、普通なら0対1になれば0対2、0対3になってもおかしくないと思うし、追いついた中でまた失点してしまって、それでもまた食らいついて引き分けで終われたので」
 このときの鎌田は、同点ゴールを決めたのが自分だと知らされていなかったかもしれない。1-2で迎えた後半44分に獲得した右CK。MF伊東純也(ゲンク)が放ったキックに、FW小川航基(NECナイメヘン)がこん身のヘディングを一閃。強烈な弾道が鎌田に当たってコースを変えて、オランダのゴールネットを揺らした。
 後半開始早々の5分に、警戒していたオランダのセットプレーの流れから、キャプテンのDFフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)に先制ゴールを許した。それでも鎌田が言うキャラクターそのままに、ベンチを含めた日本の誰もがあきらめない。執念がほとばしったプレーは7分後の12分にゴールという形になった。
 MF久保建英(レアル・ソシエダ)とのパスワークで左サイドを崩し、リターンを受けた中村がペナルティーエリア内の左から真ん中へカットインし、意図的に体を捻りながら右足を一閃。強烈な同点弾をゴール左隅へ突き刺した中村も、フラッシュインタビューで「狙い通りのゴールでしたでした」と胸を張った。
「久保選手がパスをくれるのはわかっていましたし、自分の中でパスもらう前にファーへ打つ振りをしてニアへ打つイメージができていたので」
 7分後の同19分に勝ち越されても、もちろん闘志は萎えない。直後から伊東や小川、FW塩貝健人(ヴォルフスブルク)らフレッシュな選手を次々と投入して流れを渡さず、途中からはボランチを佐野海舟(マインツ)だけとする<3-1-4-2>とする「ファイヤーフォーメーション」でゴールを奪いに来た日本の圧力に屈した。
 首都アムステルダムに拠点を置くオランダ紙の『De Telegraaf』は、勝ち点1を得たドロー発進よりも勝ち点2を失った結果を嘆いた。
「オランダはグループステージ初戦でノックアウトステージ進出へ向けて大きな一歩を踏み出せなかった。ロナルド・クーマン監督に率いられるチームは日本を相手に2度のリードを奪いながら、ゴール数を上回るくらいのミスを犯し、最終的には失望が上回った。オランダは最後まで、組織的に整えられた日本の守備を崩すには至らなかった。司令塔のデ・ヨングは常に複数の選手に包み込まれ、ガクポとサマーフィルが受け続けたダブルカバーは左右のウイングに困難な状況を作り続けた。日本とは対照的にクーマンの選手交代も流れを変えられず、逆に悪い結果を招いた。オランダは残るスウェーデン、チュニジア相手にラウンド32進出を目指さなければいけないが、その前に日本戦で味わった二日酔いにまずは対処しなければならない」

 

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