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開幕投手を務めた大谷翔平はWBCの疲れも見せずに「3番・投手兼DH」で二刀流出場して6回を10奪無失点、打っては1安打(写真・AP/アフロ)
開幕投手を務めた大谷翔平はWBCの疲れも見せずに「3番・投手兼DH」で二刀流出場して6回を10奪無失点、打っては1安打(写真・AP/アフロ)

「誰も手を出せない投球だ」米メディア&トラウトが大谷翔平のピッチコム“トラブル”にも動じない圧巻6回10奪三振無失点を称賛

 今季から導入されたピッチクロックに対応するため、大谷はサイン伝達の電子機器のピッチコムを装着してマウンドに上がったが、1回に不具合が生じた。そのため先頭のディアスの四球を与えたが、急遽、手でのサインに切り替えて後続をピシャリ。2回からピッチコムの動作が正常に回復すると、ピンチらしいピンチは一死から連打を浴びて、二、三塁とした4回だけ。ここでもヘスス・アギラルをスプリッター、ラモン・ラウレアーノを100マイル(約161キロ)のストレートで連続三振に斬って取り無失点を守った。MLB公式サイトも、この場面に注目。
「大谷は無失点を守った三振の後にマウンドを駆け下り拳を突き上げた」と、描写すると共に、トラウトの試合後のコメントをこう紹介した。
「あそこ(4回)で2アウト、3アウトを取り、彼は支配な投球から誰も手を出せない投球へと変わっていった。(アギラルに)93マイル(約150キロ)のスプリッターを投げたが、あれは最高だった。そして(ラウレアーノに)101マイル(約163キロ)を投げた。だが、負けて不愉快だ」
 トラウトも逆転負けの黒星発進に複雑な表情だったという。
 大谷は、5回には、先頭のジェイス・ピーターソンに右中間を超えていきそうな強烈な打球を打たれたが、これを背走したライトのハンター・レンフローが、なんと打球を見ないまま差し出したグラブでキャッチする“ノールックキャッチ”。両手を掲げて感謝を伝えた大谷も信じられないという表情を浮かべていた。。
 前出のMLB公式サイトは「大谷が10奪三振で6回無失点の成績で軌道に乗る」との見出しを取り、「WBCでMVPを獲得するパフォーマンスを見せた大谷は、彼が使ったピッチコムに問題があり、最初の打者を四球で歩かせた。2回に直ってからは安定。序盤はスライダーに頼っていたが、直球の球速を上げ、スプリッター、シンカー、カーブをより多く織り交ぜてノーヒッターのような投球を見せた」と称賛。
 さらにフィル・ネビン監督の「我々はもっと得点を取るようになるだろう。それについては心配していない。これは開幕戦。おかしな事態が起こる。だが、ショウヘイは今夜、本当に素晴らしかった。彼は我々が満足できる(93球という)球数に達した」とのコメントを伝えた。

 

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