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レアル・ソシエダの久保建英がエスパニョール戦で決めたボレーシュートの決定的瞬間(写真:REX/アフロ)
レアル・ソシエダの久保建英がエスパニョール戦で決めたボレーシュートの決定的瞬間(写真:REX/アフロ)

スペイン紙が先制ボレーの久保建英を絶賛…「地球上で最も幸せな男」「“ティキタケ”の勝利」

 まるで落下地点がわかっていたかのように、久保がペナルティーエリアの右角近くで軽やかにトラップ。さらにワンバウンドさせたボールに対して、間髪を入れずにシュート体勢に入った。ピッチすれすれに飛んでいった低く、強烈な弾道が狭いニアサイドを撃ち抜き、エスパニョールの守護神アルバロ・フェルナンデス(24)の左手を弾いてゴールネットを揺らした。
 トラップからシュートまでを利き足の左足で完結させた、今シーズン4ゴール目を含めた久保のパフォーマンスを、スポーツ紙の『MARCA』はこう表現した。
「ティキタケの勝利」
 スペインサッカー界には「ティキタカ」という言葉がある。ワンタッチ、ツータッチでショートパスをテンポよく動かす、スペイン代表やバルセロナの黄金時代が対象になった「ティキタカ」を、久保の愛称である「タケ」を用いて作り替えた。いま現在の久保に対する最大の賛辞となる造語をタイトル内で用いた『MARCA』の記事は、次のように綴られている。
「まるでシルクのようなレアル・ソシエダのフットボールがRCEDスタジアムを席巻した。マルティン・スビメンディが攻守を華麗に指揮し、久保建英が攻撃で違いを生み出すイマノル・アルグアシル監督のチームは、彼らよりも上の順位にバルセロナとレアル・マドリードしかいない理由を明確に示した。特に久保は試合を通して、誰よりも傑出していた」
 文句なしのMOMに選出された久保に、前出の『Mundo Deportivo』や『MARCA』は採点欄でともにチーム内で最高点をつけた。スポーツ紙の『AS』やバスク地方を本拠地とするレアル・ソシエダの地元紙『noticias de Gipuzkoa』も、久保への賛歌を掲載している。
 たとえば『AS』は、久保の存在を「圧倒的だった」と記した。
「彼はエスパニョールの守備陣にとって常に危険であり、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)に途方もない攻撃の流れを生み出した。ハイレベルな日本人選手が作り出すラ・レアルの攻撃は、現実的には予測不可能な状態にあると言っていい」

 

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