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レアル・ソシエダの久保建英がエスパニョール戦で決めたボレーシュートの決定的瞬間(写真:REX/アフロ)
レアル・ソシエダの久保建英がエスパニョール戦で決めたボレーシュートの決定的瞬間(写真:REX/アフロ)

スペイン紙が先制ボレーの久保建英を絶賛…「地球上で最も幸せな男」「“ティキタケ”の勝利」

 さらに『noticias de Gipuzkoa』は、エスパニョール戦を含めて、リーグ戦で3試合続けて先発フル出場中の久保のスタミナ面に「もはや止められない」と言及した。
「この試合では右ウイングとしてプレーしていたにもかかわらず、彼はどこにでも現われる。相手にプレッシャーをかけ、身体をぶつけてボールを奪い、機動力だけでなくすさまじいゴールを奪う爆発力も見せつけ、3点目を呼び込むクロスまで送った」
 5日のバリャドリードとの第20節では、チームが0-1で敗れながらもMOMに選出された。前所属となるレアル・マドリードのホーム、サンティアゴ・ベルナベウに乗り込んだ第19節でも、スコアレスドローに持ち込んだなかであわやのシュートを放っている。
 W杯カタール大会による中断明けにおける初ゴールをマークした、1月14日のアスレティック・ビルバオとの伝統の「バスク・ダービー」でもMOMを獲得。同25日のバルセロナとのスペイン国王杯準々決勝ではゴールバーを直撃するシュートを放つなど、0-1の惜敗を喫したなかで、多感な10代前半で下部組織に所属した“古巣”に脅威を与えた。
 2023年を迎えてからは、まさに覚醒した感があるパフォーマンスを立て続けに披露。ラ・リーガ全体のなかで注目される存在になっても、久保は「満足していません」と試合後に応じたヒーローインタビューのなかで、もちろんスペイン語で語っている。
「もっとゴールを決めたい。自分にはもっと求められているので」
 FC東京からレアル・マドリードへ完全移籍し、その上で武者修行としてマジョルカへ期限付き移籍した2019-20シーズンの4ゴールに並び、ラ・リーガ1部での通算ゴール数も「10」に伸ばした久保にとって、エスパニョール戦での八面六臂の活躍も通過点に過ぎない。
 レアル・マドリードからラ・レアルへ完全移籍した決断が、正しかったと証明している今シーズン。本拠地レアレ・アレーナにセルタを迎える、18日(日本時間同深夜)のセルタとの次節を含めてリーグ戦は残り17試合。3年前の自分を大きく上回っていくほどに、久保にとって未知の世界となる、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場も近づいてくる。

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