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代打のカン・ベクホ(左)は二塁打を放ったが喜び過ぎて塁を離れてタッチアウト。痛恨の凡ミスで同点機を逃す(写真・アフロ)
代打のカン・ベクホ(左)は二塁打を放ったが喜び過ぎて塁を離れてタッチアウト。痛恨の凡ミスで同点機を逃す(写真・アフロ)

韓国メディアは「“最強”日本に奇跡を起こすしかない」と日韓戦に悲観論…指揮官は先発ダルビッシュ攻略に「メジャーリーガーも同じ選手」と前向き

「この日の試合で、確認されたように、韓国投手陣のコンディションは全体的に良くない。コ・ヨンピョ、キム・ウォンジュン、ヤン・ヒョンジョンの3人が本塁打を許した。コ・ウソクは欠場、チョン・ウヨンなどは、WBC公式球への適応に苦労している。使える投手があまり多くない状況。さらに、打者のコンディションも良くない」とチーム事情を説明した。
 エドマン、パドレスで昨季150試合に出場しているキム・ハソンの2人の期待のメジャーリーガーが1安打ずつに終わり大活躍をすることができず「一発を打てるチェ・ジョン、ナ・ソンボムの打撃の調子もあまり良くない」と続けた。

 さらに「何より(厳しいのは)豪州戦の不運な敗北で、どん底まで落ち込んだ雰囲気で、最強の日本との対戦という点だ。気合いを入れても難しい状況で、(負けられないという)プレッシャーを抱えながら宿命の日本戦を戦わなければならない」と、先発のダルビッシュ有、大谷翔平ら4人のメジャーリーガーが参加している最強の日本と、負けたら終わりの崖っぷちの状況で戦わねばならないことを危惧。

「最も困難な状況の中で日本戦の勝利という一縷の望みしかない。果たしてイ・ガンチョル号は奇跡を起こすことができるだろうか。 現時点では可能性は高くないようだ」との悲観的な見通しを立てた。
 だが、何を言われようともイ・ガンチョル監督は“奇跡“をあきらめていない。
 公式会見で「初戦にしては頑張ってくれたと思う。序盤は引き離されたが、打つべき打者が打ってくれた。次の試合には良い状態で臨めると思う。明日の日本戦の先発は、キム・グァンヒョンだ。日本戦よりも準々決勝進出のために全試合に全力投球したい」と、34歳のベテラン左腕のキム・グァンヒョンに運命の日韓戦を託すことを発表した。
 キム・グァンヒョンは15年前の北京五輪では“日本キラー”として名を馳せた元メジャーリーガーで昨年はSSGで13勝をマークしている。
 当初は、豪州戦に抑えとして投入予定だったが、点差が開いた7回にブルペンでの準備を止めさせて、日本戦の先発に切り替えたという。
「序盤を引っ張るべき投手はベテランだ。日本は(キム・グァンヒョンのことを)知っているが、経験豊富な投手がうまく引っ張ってくれることを期待している」
 豪州戦はデーゲームで、日本戦のナイターまで時間があるため「休養時間はある。全投手を投入して勝てるようにしたい」と、日韓戦に全戦力を投入することを宣言した。
 さらにイ・ガンチョル監督は、日本の先発ダルビッシュの攻略についても前向きにコメントした。
「(彼のことは)長い間たくさん見てきた。良い投手だと思う。どのように投げ、どのように攻めるかは選手も知っている。準備している。メジャーリーガーだが同じ選手。勝つことに集中して、攻撃的に攻めて得点パターンを作ってうまくやっていきたい」
 過去にWBCで数々の因縁の対決を演じてきた日韓戦。韓国が死に物狂いで向かってくることは間違いない。
(文責・RONSPO編集部)

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