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レッドソックスの吉田正尚がグリーンモンスター越えのメジャー初本塁打(写真・AP/アフロ)
レッドソックスの吉田正尚がグリーンモンスター越えのメジャー初本塁打(写真・AP/アフロ)

ボストン地元メディアが吉田正尚のGモンスター越え初本塁打に絶賛の声…同僚デバースは「彼はパワーもあり何でもできる」

「吉田は、元来、強打者としては知られていないが、日本時代を通して長打を放ってきた。オリックス・バファローズでの762試合で昨年の119試合での21本塁打を含めて通算135本塁打を放っている。2019年に彼はキャリアハイとなる29本塁打を記録した。彼は20本塁打以上を4シーズンで放っていた」と、上背のない吉田が持つ本塁打打者としてのポテンシャルの高さを紹介した。
 地元スポーツ専門チャンネルのNESNは、「吉田が初本塁打のボールを手に入れられるように希望」との見出しで、少し角度を変えたエピソードを紹介した。
「吉田にとって月曜の夜は楽しみを味わうだけの価値がある時間だった」と書き出した記事は、本塁打の場面を伝えつつ、「この感激の時間で唯一欠けていることがあった。開幕戦でのメジャー初ヒットの時と違い、ファンは、そのホームランボールを持っているつもりで、吉田の手元にはメジャー初本塁打の記念ボールがまだ戻ってきていない」と、メジャー1号の記念球が吉田の元に戻ってきていないことを伝えた。
 同メディアは、ここまで4番として全4試合に出場し、打率.294、1本塁打、5打点をマークしていることを示した上で、WBCにもドミニカ共和国代表で出場したチームのスター三塁手であるラファエル・デバースのコメントを紹介した。
「彼のためにも(初本塁打は)うれしいね。我々は彼があのような選手であることを知っている。彼はパワーを持って打球を放つことができる選手だ。彼は、何でもできる。彼と一緒にプレーができるチームメートであることがうれしい」
 またCBSスポーツも、吉田のメジャー初本塁打を伝え、「吉田はWBCで大谷翔平、ラーズ・ヌートバー、村上宗隆といった選手で話題を集めて優勝した層の厚い日本打線の一翼を担っていた。彼はWBCの参加で、MLBの投手たちとの(オープン戦での)対戦が限定され、わずか5試合にプレーしただけで12打数2安打、2四球で4三振だった」と初のメジャー挑戦ながら、準備が万全ではなかったことを紹介した。
「ボストンの吉田とこのような(5年総額9000万ドル)契約を結んだボストンの決断は、リーグの隅々から批判を引き起こした。専門家は、吉田はコンタクトと出塁の技術に優れているが、パワーのすべてを(メジャーに)持ち込むことができるかについて懐疑的で、守備と走塁では多く貢献できるとは考えていなかった。吉田とレッドソックスが、最後に笑うことになるのかについて、注目すべきで、月曜夜の一発のような強打が、その取り組みの確かな助けとなることだろう」と、ここまでの吉田への評価が一変することにつながるメジャー初本塁打となったことを報じた。

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