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国内で待望論のあった17歳の“神童”FWユスファ・ムココがW杯メンバーとして代表に初招集された(写真・ロイター/アフロ)
国内で待望論のあった17歳の“神童”FWユスファ・ムココがW杯メンバーとして代表に初招集された(写真・ロイター/アフロ)

17歳“神童”ムココ抜擢に5年ぶりにゲッツェを復帰させた“最強”ドイツの26人…森保Jは勝てるのか?

  ドイツサッカー協会は10日、カタールW杯に臨む同国代表メンバー26人を発表した。ハンジ・フリック監督(57)はGKマヌエル・ノイアー(36)、MFトーマス・ミュラー(33)ら主軸を担うバイエルン・ミュンヘン勢7人に加えて、ともに代表初招集のFWニクラス・フュルクルク(29、ベルダー・ブレーメン)とFWユスファ・ムココ(17、ドルトムント)を大抜擢。隙のない陣容で23日の日本代表とのグループリーグ初戦を迎える。

 バイエルン・ミュンヘン勢が7人

 

 グループリーグ初戦で日本と対戦するドイツの陣容が決まった。
 今月に入ってティモ・ヴェルナー(26、ライプツィヒ)が左足首のじん帯を損傷。ルーカス・ヌメチャ(23、ヴォルフスブルク)も右の膝蓋腱を部分断裂し、相次いでカタールW杯出場が不可能となった1トップ陣に、フリック監督はサプライズを用意していた。
 ともに代表経験のないフュルクルクとムココの大抜擢。29歳の前者は11シーズン目を迎えたブンデスリーガで2部でのプレーが5シーズンを数え、後者はカタールW杯が開幕する20日に18歳を迎える。しかし、ドイツ国内では2人の招集待望論が強まっていた。
 昨シーズンのブンデスリーガ2部で19ゴールをマーク。ブレーメンの1部復帰の原動力になったフュルクルクは、舞台を1部に移した今シーズンも開幕から好調をキープ。出場13試合で早くも10ゴールをマークして、得点ランキングの2位につけている。
 プレーの特長は身長188cm体重78kgのサイズを前面に押し出したダイナミックさと、試合終盤でも走力を含めた運動量が落ちないタフネスさ。さらに2部で活躍した昨シーズンを通して、クロスへの合わせ方やワンタッチシュートも上達させた遅咲きの苦労人だ。
 トップチームでプレーして3シーズン目のムココは、2020年12月18日のウニオン・ベルリン戦で決めた初ゴールが、ブンデスリーガ史上最年少ゴール(当時16歳28日)を更新した。今シーズンは10月に入って先発に定着。プレー時間675分で6ゴールをマークしている。
 ドイツ誌『キッカー』は、記者会見に臨んだフリック監督のコメントを伝えている。
「彼は絶好調だ。ボールの扱いに長け、頭だけでなく両足でもいい形でフィニッシュに持ち込める」
 ブンデスリーガで大きな爪痕を残すフュルクルクを称賛した指揮官は、ひとつ下のカテゴリーとなるU-21代表時代から「神童」と呼ばれてきたムココにも「非常に楽しみだ」と言及した。
「彼の動きは俊敏で、とても生き生きとしている。多くのものをもたらしてくれるだろう」
 4-2-3-1を基本システムとするドイツで、1トップ候補のヴェルナーは実は絶対的な存在ではなかった。初めてW杯に臨んだ前回ロシア大会は3試合に出場して無得点。合計で2ゴールしかあげられなかったドイツは、グループリーグ敗退の屈辱を味わわされている。
 2020-21シーズンから2シーズン所属したチェルシーでは、公式戦で23ゴール、21アシストをマークした。しかし、決定力不足というレッテルを貼られたまま昨シーズン限りで退団。今シーズンから加入した古巣ライプツィヒでも、出場9試合で4ゴールにとどまっていた。
 そのヴェルナーに続いて、昨年11月に代表デビューしたヌメチャも負傷離脱。ドイツの1トップ候補は身長190cm体重82kgのカイ・ハヴァーツ(23、チェルシー)と、代表デビューを果たした昨年9月のアルメニア代表戦で初ゴールを決めたカリム・アデイェミ(20)となった。
 しかもヴェルナーよりスピードに欠けるハヴァーツは、今シーズンのプレミアリーグで3ゴール。アデイェミも今シーズンから所属するドルトムントで無得点が続いている。カタールW杯を戦う上での1トップ問題解決へ向けて、代表候補に初めて名を連ねていた「苦労人」と「神童」から「候補」の二文字が外れた状況を、ドイツ国民もポジティブに受け止めている。
 もっとも、フリック監督は2人を上回るサプライズを中盤で用意していた。

 

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