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阪神の四球増の秘密は岡田監督が球団に掛け合った査定ポイントアップにあった(写真・黒田史夫)
阪神の四球増の秘密は岡田監督が球団に掛け合った査定ポイントアップにあった(写真・黒田史夫)

虎は四球で給料が上がる?!好調阪神を支える四球増の秘密…岡田監督が球団に掛け合った査定ポイントのアップにあった!

 昨年オフに阪急阪神ホールディングスの前社長で阪急出身の杉山健博氏がオーナーに就任して岡田体制の全面バックアップを約束した。その方針に従い、フロントサイドも岡田監督の意見を受け入れて、スピード感をもって査定ポイントの変更を決定した。フロントと現場の一体感もまた今年の阪神の強さの背景にある。
 さらに対談の中で、岡田監督は、若い選手が勝つことで自信をつけ、状況判断力が進化していることをつけ加えた。
「選手が若いしね。勝つことで自信をつけて徐々にチーム力が上がっていけばいいと考えていたけれど、思ったよりも(成長が)早い。状況判断がもの凄くできるようになった。後半に同点とかで競ってくる中での自分の役割というかね。それがフォアボールにつながってくる」
 チーム本塁打数の26本は、中日の22本に次いで悪いが、チーム得点の194はリーグトップ。いかに打線のつながりで点を取っているかがわかる。
 また“つながり”で言えば、岡田監督は、チーム盗塁数は、26のリーグ2位に留まっているが、盗塁のサインを近本、中野らの走れる選手に出していることで、打者も走者が走るまで待ち、相手バッテリーも、その機動力への警戒を深め「だいたい初球はボールから入ってくる。バッターのカウントが良くなっている」という効果が生まれている点を挙げた。走れる走者が一塁に出た場合、ボールが先行して打者有利のカウントになる傾向があるというのだ。これも打線を点から線に変えるためのチームプレー。こういう緻密で嫌らしい野球が、ジワジワと、得点力アップへとつながっているのだ。
 ただ連敗した西武戦では、不振のノイジーに象徴されるようにボール球に手を出すシーンが目立ちはじめ、併殺と残塁が重なり、得意の打線のつながりをなくしていた。 
 「このままズルズル負ける」と、岡田監督は警鐘を鳴らしたが、もう一度、ここまで成長を見せていた打者それぞれの役割と状況判断を見直す必要があるのかもしれない。
 2日のロッテ戦が雨天中止となったことで、5日の予備日に振り替えられ、今日3日からロッテ、楽天、日ハムと9連戦を戦わねばならなくなった。しかも、6日の楽天戦は移動日なしの仙台でのビジターゲーム。9日からの日ハム戦も札幌へ当日移動してのゲームだ。先発はなんとかなるだろうが、中継ぎへの負担増が予想されるだけに、先発のイニング数を伸ばすことと同時に打線の援護が9連戦を勝ち抜くための重要なポイントになってくるだろう。
(文責・RONSPO編集部)

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