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井上尚弥が8ラウンドにWBC&WBO王者フルトンから一度目のダウンを奪う(写真・山口裕朗)
井上尚弥が8ラウンドにWBC&WBO王者フルトンから一度目のダウンを奪う(写真・山口裕朗)

「モンスターを超える怪物」「現在の世界最高ファイター」海外メディア&レジェンドが井上尚弥のWBC&WBO王者フルトンを8回に倒した衝撃TKO勝利を称賛

 そしてモンスターの“今後”についてこう展望した。
「井上の才能は階級によって制約されるようには見えない。真の偉大なファイターたちは、階級を上げ過ぎる時が来るまでは(限界を)試されることはない。おそらく、どこかの時点で井上にその場面が来るだろうが、それはまだまだ先だ」とし、試合後のリングにWBAスーパー&IBF世界スーパーバンタム級王者のマーロン・タパレス(フィリピン)を迎え入れたことを紹介した。
「年末には、お膳立てされる、この試合は、2階級での4本のベルトを手にするために圧倒的優勢となるだろう。タパレス戦の後、井上はおそらくスーパーバンタム級での戦いを終えるだろう。同級で素晴らしいパワーを示し、それは彼がフェザー級も一掃できる理由となる。五輪金メダリストのWBO世界フェザー級王者のロベイシ・ラミレス(キューバ)はセミファイナルで(清水聡に)5回TKO勝ちして王座を保持した。井上にとって来年のうってつけの戦いとなる」とまで記した。
 井上はスーパーバンタム級の4団体統一を果たした後も、しばらくこの階級に留まる考えでいて、フェザー級転向にはまだ懐疑的なのだが、このメディアは、あまりの衝撃勝利に刺激されたかのように早合点。
 さらに「次に、井上はどこまで階級を上げることができるかという疑問にさらされる。ライトフライ級からタイトルを勝ち取った偉大なるパッキャオの流れでいけば、井上はスーパーフェザー級やその上(ライト級)でも、エリートレベルのパフォーマンスを出せるだろう。今まで井上が達成してきた、すべてを持ってすれば、彼を疑うことは愚かなことだ」という奇想天外な将来像の話でまとめている。
 
 英ガーディアン紙は、「モンスターとして知られる無敗の日本人ボクシングスターの井上が、WBCとWBOのスーパーバンタム級王座を手に入れるためフルトンを倒し、4階級制覇に成功。たとえ階級を上げようとも世界最高のファイターであるとの主張を誇示した」と報じた。
 同紙は「井上(25勝0敗、22KO)は、東京の有明アリーナで試合開始のゴングからフルトンを圧倒し、彼が持つ無比のパワー、スピード、フットワークの組み合わせを見せつけ、8回に倒すまでのすべてのラウンドでフィラデルフィア出身で背が高くリーチの長い王者(のフルトン)を圧倒していた」とレポートした。
 同じく英BBCも「日本のスターがレフェリーストップで勝ち、4階級制覇王者となる」との見出しを取り「素晴らしい井上が彼のレベルを見せつける」と報じた。同メディアは、「互いにピークにある2人のエリートボクサーの対戦は、2023年で最も期待された試合の1つだった。なぜ多くの人々が井上をP・F・Pトップのリストに入れているのかをはっきりと示した。井上は22度(25戦)KO勝利しており、この高いKO率は、KO勝利が一般的に難しいと言われる軽量級で戦っている井上にさらに強い印象をもたらしている」などと称賛した。

 

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