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井上尚弥が8ラウンドにWBC&WBO王者フルトンから一度目のダウンを奪う(写真・山口裕朗)
井上尚弥が8ラウンドにWBC&WBO王者フルトンから一度目のダウンを奪う(写真・山口裕朗)

「モンスターを超える怪物」「現在の世界最高ファイター」海外メディア&レジェンドが井上尚弥のWBC&WBO王者フルトンを8回に倒した衝撃TKO勝利を称賛

 ボクシングの専門サイトも井上賛歌のオンパレードだ。
 ボクシング・シーンは、CompuBoxのデータを紹介した。井上は、計379発のパンチを放ち114発をヒットさせた(そのうちジャブ44発、パワーパンチ70発)。一方のフルトンは計223発のパンチを放ち、有効打はわずかに47発(ジャブ23発、パワーパンチ24発)
 同サイトは「井上は、フルトンをオープニングラウンドから寄せ付けず、突き刺すようなジャブを振りまいた。すぐにフルトンは後退モードとなり、井上は前へ進んだ。井上が、左のフックや右を放つ中でフルトンはガードを高く構え続けた。7回にフルトンがわずかな成功を見出したが、井上は8回に遅ればせながらやってきた好機をつかんだ」とレポート。
「井上は、フルトンを右と左のコンビネーションでノックアウトし、フルトンが立ち上がると、“ザ・モンスター”は締めに向かった。フルトンがロープに押し付けられ、井上は激しくコンビネーションを浴びせ、最後に試合を終わらす左のフックを決めた」と続けた。
 最後に米で権威のあるリング誌の記事を紹介したい。
 同誌は、「井上がフルトンを8回で倒し、世界最高のP・F・Pだと証明する」との見出しを取り、「誰かが井上を阻止する必要がある。彼は人間であるよりもマシンに似ているかもしれない。彼は“モンスター”の呼び名よりもさらに怪物かもしれない。彼のパンチに素晴らしい増幅をもたらすダイヤモンドの形をしたふくらはぎがある。彼は違うレベルにある。パンチはとてもキレがあり、彼のフットワークは非の打ちどころがない。鋭い動きは相手のディフェンスに穴を生み出す。疑いのない点として彼は現状の世界で最高のファイターだということだ」と大絶賛。
 同誌は、試合展開を紹介しつつ、「井上は優れたスキルセットを証明した。小柄ながらも力強いファイターで優れたフットワークを披露した。彼は世界戦で20勝0敗とし、この戦いの後で、世界のナンバー1ファイターであるP・F・Pだけでなく、自身に満ちた戦いぶりで手強い王者を倒したことで、2023年の最優秀選手の最有力候補となった」と続けた。
 同誌のP・F・Pでは現在、ヘビー級のWBA、IBF、WBO3団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が1位で井上は2位だが、次のランキング更新で井上が1位になるということなのだろう。井上は過去に一度、同1位に評価されたことがある。

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