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“ボールガール事件”のブズコバが全米で女子ダブルスにエントリーせず。米専門メディアにSNSに殺到する非難への苦悩を告白(写真・AP/アフロ)
“ボールガール事件”のブズコバが全米で女子ダブルスにエントリーせず。米専門メディアにSNSに殺到する非難への苦悩を告白(写真・AP/アフロ)

「あなたがした事は絶対に忘れない」“ボールガール事件”ブズコバが全米OP“前哨戦”で世界6位の格上を撃破する“金星”もバッシングは止まず

 世界中のテニスファンや関係者は、いまなお、6月の全仏オープンの女子ダブルスでボールガールに球をぶつけた加藤組を猛抗議で失格にまで追い込んだブズコバ組のスポーツマンシップに欠ける態度を許していない。7月のウィンブルドン選手権の前にブズコバが自国のチェコメディアで弁解や「彼女が私たちを悪者にした」と加藤攻撃まで始めたことが拍車をかけた。
 SNSを更新するたびに炎上騒動を招く理由は、ツイッターに寄せられた、日本語による次のリプライが端的に物語っている。
「今更、余計なのかも知れませんが、相手にきちんと謝りましたか?貴女が相手に謝り、相手から許しを得れば、回りの人が何を言おうと責められる謂れはない。それをしないから悪口を言われるのです。しなければ、間違い無くこの後の人生でも言われ続けるでしょう」
 指摘された通り、ブズコバは加藤へ謝罪するどころか、前述したように自分たちが悪役になった責任を加藤組に転嫁させている。一方で全仏オープン期間中から沈黙を貫いているサラ・ソリベストルモ(26、スペイン)は、ナショナルバンク・オープンにエントリーせず、ブズコバは朱琳(29、中国)と急きょ新しいペアを組んで同大会の女子ダブルスに出場するも1回戦で敗退した。
 全仏からペアを再結成していたソリベストルモが、今月28日に開幕する全米オープンをにらんだ今大会の女子ダブルスに出場しない理由は明かされていない。怪我をしている可能性もある一方で、SNSの更新を含めて、何らかのアクションを起こすたびに非難が集中する状況をソリベストルモが嫌った可能性もある。全仏オープンにおける“ボールガール事件”の影響が色濃く残った状況のまま、全米オープンの開幕が、刻一刻と近づいてくる。

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