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横浜DeNAのドラ1の度会隆輝がキャンプで存在感を示している(写真・黒田史夫)
横浜DeNAのドラ1の度会隆輝がキャンプで存在感を示している(写真・黒田史夫)

【独占】横浜DeNA三浦監督に聞く…「ドラフト1位の度会隆輝を開幕スタメンで起用しますか?」

 横浜DeNAのドラフト1位の度会隆輝(21、ENEOS)がシュアな打撃とチーム一番の声の大きさで存在感を示している。三浦大輔監督(50)は度会を広島との開幕スタメンで起用するのだろうか?その可能性について直撃した。

 今永、バウアー流出でも即戦力投手を1位指名しなかった理由は?

 

 並のルーキーではない。2月10日。初の実戦となった紅白戦に「1番・ライト」で出場した度会は4打数3安打2打点の猛打賞デビューを飾った。追い込まれると強打スタイルからコンタクト重視のコンパクトな打撃に切り替え、得点圏に走者を置くと、「ENEOS時代から投手返し、足元を狙う打撃を心掛けていた」と、ここでもまた打撃に変化をつけてセンター前へタイムリーヒットを放っていた。強い浜風に押し戻されたが、フェンス直撃の二塁打もあり、ネット裏に陣取った他球団のスコアラーに「ほとんどバットの芯でとらえられる。スピードとパワーはプロで通用する実戦派」と要注意マークをつけさせた。
 またベンチからはチーム一の大声が響く。
 打席に入る打者を「さん」付けで名前を呼び「行きましょう!」と激励するのだ。「ビブラートを効かせました」と本人が解説しているが、声がカン高いため、とにかくよく通る。ルーキーにしてチームのムードメーカーの座を射止めた。
 守備位置はライト。紅白戦では打球の捕球後にイージーミスもした。とびきりの足や守備範囲があるわけではないが、肩はそこそこ強い。
 球団は昨秋のドラフトで大方の予想を裏切って度会を1位指名した。今永のメジャーへの流出がほぼ決まっており、メジャー復帰を希望するバウアーの再契約も不透明な中で、“東都7人衆”と呼ばれる大学生に即戦力投手が多く、投手を1位指名するとの見方が強かった。ドラフト当日のスポーツ紙予想で度会1位を的中させたのはスポーツ報知だけ。3紙が東洋大の最速158キロ左腕の細野(日ハムが1位指名)と予想していた。
 度会には中日、ロッテと3球団が競合したが、強運の持ち主である三浦監督が当たりを引き当てた。
「編成の方と話をしながら、最終的に即戦力の社会人の度会で決まりドラフト会議で指名しました」
 昨季の外野は固定メンバーでは戦えなかった。
 開幕 の阪神戦では「3番・センター」神里、「5番・ライト」楠本、「6番・レフト」関根でスタート。最終戦の巨人戦では「2番・レフト」関根、「3番・ライト」大田、「8番・センター」桑原だった。レフトでは佐野が107試合で先発、関根が33試合、あとは楠本、梶原、蝦名が1試合ずつ。センターは桑原が109試合で先発、関根が26試合、蝦名が4試合、梶原が3試合、神里が1試合、ライトは関根が60試合に先発、大田が37試合、楠本が26試合、梶原が10試合、神里が5試合、蝦名3試合、アンバギー2試合とバラけた。
 また打順も1番と2番が固定できなかった。1番は佐野が66試合、関根が30試合、桑原が16試合、大田が13試合、2番は関根が53試合、桑原が34試合、京田が20試合などで、そこに度会が割って入れば、悩みが一気に解決する可能性がある。

 

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