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なでしこジャパンに1-2で敗れた北朝鮮のリ・ユイル監督は公式会見で激怒ののち号泣した(写真・ロイター/アフロ)
なでしこジャパンに1-2で敗れた北朝鮮のリ・ユイル監督は公式会見で激怒ののち号泣した(写真・ロイター/アフロ)

なでしこJに敗れて五輪切符逃した北朝鮮の監督が回答拒否、判定不満、そして号泣、拍手…衝撃の試合後会見の一部始終

 1点を追う前半45分だった。右スローインからチャンスを作り、ペナルティーエリア内へ侵入したFWリ・ハク(21)がマイナス方向へパス。走り込んできたMFチェ・クムオク(22)が、先制弾を決めた高橋を背負った体勢からシュートを放った。
 ヒールを駆使する巧みな一撃に、なでしこの守備陣が完全に意表を突かれる。反対側のポストへ転がっていくボールに反応したのが、一度ニアに動きかけながら必死に体勢を立て直した守護神の山下杏也加(28、INAC神戸レオネッサ)だった。
 懸命にボールを追いながらダイブした山下が、最後は右手を思い切り伸ばしてボールをかき出す。ゴールライン上だったのか。それともゴールラインを割っていたのか。何人もの北朝鮮選手がゴールをアピールしたなかで主審は笛を吹かない。
 リ監督ら首脳陣、リザーブの選手が全員ベンチ前へ飛び出すなど国立競技場が騒然となった。納得できずに主審に抗議した、DFウィ・ジョンシム(26)にはイエローカードが提示された。もっとも、山下自身はスーパーセーブを確信していた。
「(ゴールラインの)内側に3分の2くらい入っていた状態だったので。まったく問題ないというか、逆に誤審されたら嫌だなと。そっちがないか焦っていました」
 すぐに立ち上がった山下は、副審へ何度もノーゴールをアピールしている。パリ五輪出場をかけた女子サッカーのアジア最終予選では、実はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が採用されておらず、この場面における判定は、ゴールラインの延長線上にポジションを取る副審に委ねられたいたからだ。副審の判定もノーゴールだった。
 もっとも、ゴールが認められなかった側としては、科学の目による公正な判定を求めたいのが本音となる。3つめの質問でリ監督はVARの必要性を問われた。
「公正な判定のためには、VARがあればよかった。しかし、それ以上に今回の非常に重要な一戦へ向けて、チームとして臨む姿勢自体が重要だったと私は思っている」
 ここで状況が一変する。

 

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