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ドジャース山本由伸のデビュー戦は1回5失点KOとなった(写真・AP/アフロ)
ドジャース山本由伸のデビュー戦は1回5失点KOとなった(写真・AP/アフロ)

「メジャーは甘くない」「4317億ウォン男の12年契約は大丈夫か?」韓国メディアがドジャース山本由伸の1回5失点KOデビューを酷評した理由とは?

 他にも「信じられない…12年3億2500万ドルの山本がデビュー戦で1イニング5失点の衝撃」(金融ニュース)
「大リーグは甘くない…『4311億ウォンの男』山本がタフなデビュー戦」(東亜日報)
「1イニングで5失点…山本が悪夢のデビュー」(ニュースワン)など、厳しい論調の記事が並んだ。
 スポーツソウルは、試合後の山本の一問一答を掲載。
 山本は「試合に負けたので悔しいし責任を感じている」と語り、「セットポジションに入ってからの投球が不安定になった。修正点はわかっている。投手コーチのアドバイスをもらって次に臨みたい。シーズンは長い。次はチームの勝利に貢献できるようないいピッチングをしたい」と前向いていた。
 また水原通訳が解雇された問題の影響についても聞かれ「ずっとグラウンドにいたので、(その問題を関係者と)話す時間もなかったし、情報もなかった」と、影響がなかったことを強調した。
 パ・リーグ時代の山本の投球をずっと見てきた元阪神、ダイエー(ソフトバンク)、ヤクルトの評論家・池田親興氏は「レアケースだが、こういう制球のできない山本を見たことはあった。ただ彼は投げながら修正する。メジャーだから1回で降板となったが、もう少し投げていれば感覚を取り戻しただろう。デビュー戦が韓国で、初めてのマウンドの傾斜や固さに加え、水原通訳の解雇問題などでチームの空気も違ったと思う。それでも力を発揮するのが山本だが、緊張して当たり前だし、いつもと違う状況になる可能性のある条件が揃ってしまっていた」と分析。
 フォーシームの最速は156キロをマーク。ツーシーム、カーブ、カット、スライダー、スプリットと、持ち球のすべてを投じていたが、池田氏は、「どのボールがストライクが取れるのかをすぐに見極めて配球を変えるべきだったが、キャッチャーが、まだ山本の特徴をつかみきれてなかったのでは」と指摘した。
 また球種がバレることを指摘され、この日は、セットポジションでグラブの位置を胸からお腹の前に下していたが、池田氏は「体重移動やブレのないフォームが山本の特徴だが、微妙な細かいバランスによって左右されることも確か。メジャーでは投げ込みをさせないのでゲームの中で、そのバランスをつかむしかなく、まだそのしっくりとくる位置を確認できなかったのかもしれない」とも分析した。
 それらも含めてメジャーの洗礼なのだろう。
 不安を残すメジャーデビュー戦となったが、3年続けてタイトルを総なめにした山本がメジャーで通用しないわけがない。問題は、ソウルの悪夢を教訓に山本はいつ本来の姿を取り戻せるか?だ。

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