「ショウヘイが照準に定めたものはどんなものでも到達できる」ロバーツ監督が太鼓判を押した大谷の3冠王の可能性は?…MLB公式サイトは異例シミュレーション
3冠王を獲得すれば、2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)以来12年ぶり12人目。1933年にはア・リーグでジミー・フォックス(フィラデルフィア・アスレチックス)、ナ・リーグでチャック・クライン(フィラデルフィア・フィリーズ)が両リーグで同時に3冠王を獲得しており、大谷とジャッジが同時に達成すれば、91年ぶりの快挙となる。
ただジャッジは28日(日本時間29日)のパイレーツ戦で5打数0安打に終わり、打率を.322まで下げてしまい、1分差で首位打者獲得は、ほぼ絶望的となったため、ここでは大谷とアラエスのシミュレーションだけを紹介したい。
同サイトは、大谷とアラエスが1試合ずつ出場した場合と2試合ずつ出場したケースに分けてシミュレーションを掲載した。大谷はロッキーズ戦が2試合、アラエスはダイヤモンドバックス戦の2試合を残している。ロバーツ監督は、大谷を全試合に出場させることを明言しているため、2試合ずつのパターンを見てみよう。
大谷が9打数6安打で.3145、アラエスが9打数3安打で.3141、大谷が9打数5安打で.3129、アラエスが9打数2安打で.3125、大谷が9打数4安打で.3113、アラエスが9打数1安打で.3110で逆転が起きる。
アラエスが1試合欠場した場合は、5打数1安打で.3129、5打数0安打で.3114のため、大谷は9打数5安打以上が必要とされる。
ロサンゼルスタイムズ紙は、「アラエスが大谷よりも7厘上で週末を迎えたことで首位打者獲得のシナリオの可能性は低いように見えた。しかし、大谷が54号を含む5打数4安打で打率を.309に上げた金曜の夜に信憑性が増してきた」と伝えた上で、ロバーツ監督のこんなコメントを紹介している。
「もしダイヤモンドバックスがアラエスをノーヒットに抑え続ければ、それが三冠王の根拠となってくる」
同紙は「この8試合を34打数24安打としている大谷が残り2試合を同様のペースでいけば、その(ダイヤモンドバックスがアラエスを抑える)必要もないかもしれない」と続けた。
今日28日(日本時間29日)のロッキーズ戦に「1番・DH」で出場予定の大谷はロッキーズとの残り2試合でどんなドラマを見せてくれるのだろうか。