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駒沢大のアンカーの山川拓馬が17度目の優勝へのゴールへ突っ走った(写真:SportsPressJP/アフロ)
駒沢大のアンカーの山川拓馬が17度目の優勝へのゴールへ突っ走った(写真:SportsPressJP/アフロ)

「箱根は私たちが勝ちますよ」全日本大学駅伝は駒大が完勝も3位の青学大・原監督が箱根駅伝に向けて豪語した理由とは?

 2~4位は混戦になり、中大、青学大、國學院大の順でフィニッシュした。箱根駅伝の勝負を考えると、青学大が優位に立っているといえるかもしれない。なぜならエース黒田朝日(4年)の走りが強烈だったからだ。
 黒田は7区で駒大・田澤廉(現・トヨタ自動車)が保持していた区間記録を7秒更新する49分31秒で走破。区間3位の駒大・佐藤に55秒、同4位の早大・山口智規(4年)に1分26秒という大差をつけて、5位から2位に順位を押し上げている。
 出雲は最終6区(区間賞)、全日本は7区といずれも終盤区間に入り、チームは思うように流れに乗ることができなかった。しかし、箱根は3年連続となる2区が濃厚。前回は日本人最高記録を叩き出した創価大・吉田響(現・サンベルクス)と1秒差の区間3位と快走している。
 今回のレースについては、「出雲の大惨敗、7位か形は作れた。箱根駅伝に向けてレベルアップができると踏んでいます」と原晋監督。
「黒田朝日に渡る前は駅伝をしていない」という悩みは解消できなかったが、箱根駅伝は「2区黒田」で〝先制攻撃〟を仕掛けられるのが大きなアドバンテージだ。
 箱根駅伝の勢力図を尋ねられると、「駒澤、國學院、青山、中央。この4強ですね」と回答。そして「箱根は私たちが勝ちますよ」と名将は言い切った。
「たまたまではなく、ピーキング能力がないと、11年で8度の優勝は達成できません。我がチームは箱根に向けてのノウハウがあります。そして山上り、山下りもある程度、メドが立ちました。箱根駅伝は、昨年(10時間41分19秒=大会新)並みの記録を狙ってチャレンジしたいと思います」
 中大は出雲駅伝で10位と惨敗したが、今回は2位に入った。出雲については、「夏に例年以上の練習をしてきた逆の意味での成果だと思っていたので、さほどネガティブにとらえていませんでした」と藤原正和駅伝監督。全日本は2区の吉居駿恭(4年)で2位に浮上すると、4区の柴田大地(3年)が区間賞の走りで、トップに立った。駒大・伊藤が快走した5区で3位に転落したが、最終8区で溜池一太(4年)が57分03秒の区間2位と快走した。

 

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