「ノーヒッターに必要な要素を全部持っている。十分あり得る」山本由伸のノーヒットノーラン達成をロバーツ監督が予告…メッツ戦で先頭打者アーチ後に“20人完全投球”に大記録の期待論が浮上
記者に「昨季のサイヤング賞のポール・スキーンズ(パイレーツ)や、タリク・スクバル(タイガース)と並ぶ存在か?」と聞かれ「間違いなくそうだ」と即答した。
「昨年の10月の投球を見れば分かる。彼らの球速はすごいし評価されるべきだけど一番大事な場面で結果を出している。当然その中に入るべきだ。ここ2試合はあまりしっくり来ていなかったと思う。でも今夜は違った。まさに“全盛期”の投球だった。コントロールも良く、スプリットも完璧、変化球も必要な場面で決まっていた。ミスもわずかで、フォームも良かった。今日は特別だったよ」
メジャーでは2024年8月2日に現ドジャースで当時ジャイアンツだったブレイク・スネルがレッズ戦でノーヒットノーランを達成して以来、達成者がいない。
今季「ロサンゼルスタイムズ」から「カリフォルニアポスト」に移籍した名物番記者のディラン・ヘルナンデス氏は「ロバーツ監督の“ノーヒッター宣言”が物語る、山本由伸の異次元支配力」との見出しを取った記事を発信。
「山本は今年ノーヒッターを達成するだろう。冗談だと思うなら、もう一度書こう。山本は今年、ノーヒッターを達成する」と言い切った。
同記者はロバーツ監督のコメントを紹介しつつ、山本とのノーヒットノーランを巡る裏話も披露した。
「スポーツ記者にはちょっとした本音がある。実はノーヒッターはあまり歓迎していない。歴史的な投球は、ほぼ確実に仕事量を増やすからだ。締め切りの時間によっては、ノーヒッターの“気配”だけでも神経をすり減らされる」
今季ノーヒットノーランを達成すると確信した同記者は、最近、山本に先頭打者にヒットを打たれると安心するため「毎試合、先頭打者にヒットを打たせてくれ」と提案したという。
その提案がこの日は現実となった。
試合後に同記者がその話を持ち出すと、山本は笑顔で、「ディランさんが、最初打たせろとか言うから、多分こういうことが起きたのかもしれない(笑)。真ん中にいっちゃいましたね」と返した。
同記者は、「この“甘く入った速球”を笑い飛ばせたのは単にドジャースが逆転勝ちしたからだけではない。心のどこかで彼自身が“もっといいチャンスはいくらでも来る”と分かっているはずだ」と解釈した。
そしてこう結論づけた。
「今季の山本の投球を見ているとノーヒッターはもはや“起こるべくして起こるもの”のように感じられる。小柄な日本人右腕はここまでの4先発すべてで“ノーヒット級の球”を見せている。しかも長年山本を見ているトレーナーの矢田修氏によればまだシーズン序盤の“調整段階”に過ぎず、オフのトレーニングは夏の終盤にピークを迎えるよう設計されているという。もし今すでにこれほどの投球ができているなら、その頃には一体どんな投球をしているのだろうか」
山本の次回登板は21日(日本時間22日)からの敵地でのジャイアンツとの3連戦になる予定だ。

