「3連敗ならもう(格闘技を)続けられない」悲壮覚悟の朝倉海がUFC涙の110秒“失神TKO勝利“で1500万円ボーナス…米メディアは「バンタム級に戻り王者クラスのパフォを取り戻した」
元RIZINバンタム級王者の朝倉海(32、JTT)が30日、マカオのギャラクシーアリーナで開催された「UFC ファイトナイト」でキャメロン・スモザーマン(28、米国)を1ラウンド1分50秒に左フックで失神させて初勝利をつかんだ。UFCで2連敗していた朝倉は試合後に「3連敗したら(格闘技を)続けられない」という覚悟をもってオクタゴンに向かったことを明かした。フライ級から適正階級のバンタム級に戻したことが吉と出た。また朝倉はボーナス10万ドル(約1590万円)をゲット、チームスタッフ全員で分けるという。
適正階級のバンタム級に戻して復活
朝倉海が衝撃の秒殺TKOで復活を遂げた。
1ラウンドだ。
カーフを蹴り、右ボディストレートで揺さぶってペースを握ると、飛び込むようにして、右のアッパーから左、右ストレートへつなぐ高速コンビネーションで手と膝をつかせた。スモザーマンはすぐさま起き上がってきたが、左フックをぶちこみ、続けて右を見せてから強烈な左フックでアゴを打ち抜く。スモザーマンはケージを背にしてダウンするとクビをうなだれて失神した。
朝倉はケージによじのぼりマカオの夜に咆哮した。
オクタゴンインタビューでは、英語で「UFCで2連敗して…」とまで言うと「ソーリ―(ごめんなさい)」とインタビューをさえぎって涙を流した。
「本当の強さを証明したかった。僕の打撃は世界一」
そう力強く言い放ち、次戦の構想を聞かれると「誰でもどこでも、今すぐにでもやっていい」と豪語した。
そして日本でライブ配信したU-NEXTの中継インタビューを受けて、壮絶な覚悟をもってオクタゴンに向かっていたことを明かした。
「もう本当に安心しましたね。UFCデビュー戦でタイトル戦のチャンスをもらって、もしこれで3連敗してリリースされたら、もうちょっと(格闘技は)続けられないなと思っていて…本当に勝ててよかった」
2024年の12月のUFC挑戦初戦でいきなりUFCフライ級王者アレシャンドレ・パントージャ(ブラジル)に挑む異例の抜擢を受ける、2ラウンドにリアネイキッドチョークで一本負け。2025年8月のティム・エリオット(米国)との再起戦でもまた2ラウンドでギロチンチョークにタップした。
崖っぷちの朝倉は、中国の上海にあるUFCのトレーニング施設で様々な角度からテストを受けて、本来のバンタム級が適正階級であると判断され、バンタム級に戻すことを決断した。
今後、兄の未来と試合が重なる可能性もあるため、今回はセコンドを依頼せず、UFC参戦経験もある金原正徳氏をヘッドコーチに招き、柔術専門家の竹浦正起コーチ、打撃の小倉將裕コーチの体制を組んで、約9か月ぶりの再起戦に臨んだ。
「今回絶対勝たないといけないというプレッシャーはあったが、コーチの皆さんのサポートで凄く自信を持って臨むことができた。入場する時には、緊張も一切なかったですし、本当に自信がありました」
注意したのは「冷静に戦うことだけ」だったという。

